2008年 12月 骨組みの竹探し/骨づくり
和傘の骨に使われるのは真竹という種類の竹加工しやすい竹。
まっすぐな真竹を1本選んで伐採し、必要な長さに切って、加工しやすいよう水につけておいた。
1週間後、竹は加工しやすいように柔らかくなり、さっそく和傘の骨づくりにとりかかる。
骨づくりを専門とする職人の一色さんの指導のもと、骨づくりはスタートし、まずは骨の長さに竹を切る。
和傘は長短2種類の竹の骨をつないで作られている。長い骨は親骨と呼ばれ、それを支える短い骨は、小骨(コボネ)と呼ばれる。番傘の場合、それぞれ48本で、計96本ほどの骨が必要になる。
和紙を貼る部分は糊が着くように竹の皮を削る。 |
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親骨は、全面に和紙を貼るため皮の部分はすべて削る。竹の形にぴたりとハマる専用のカンナで、竹を足で転がしながら削るのだが、なかなか上手く削れなかった。
次に、削った竹に傷をつける。これは、竹を後で元通りに並べる為の印。竹を細かく割って骨にする際 バラバラになった骨をつけた印を目安に元の順番に並べ替える事で元の竹と同じきれいな筒にする事が出来る。これは、傘を閉じたときにぴったりと骨が揃う為の工夫。開いて花、閉じ て竹が理想の和傘の姿だと言われる。 |
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最後に、印を付けた竹をナタで割り、細かく削る。 親骨の幅は3ミリ、小骨はもっと細くなり、なかなかうまく削れず、何回もやり直した。 |
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