塗り箸とは・・・ 箸に漆・合成樹脂を塗ったもの。漆を塗り重ねた箸には独特の光沢があり慶事などに用いられる。 抗菌・防腐性がある漆を木の表面に塗ることで箸が繰り返し使えるようになる。江戸時代から盛んにつくられるようになった。 |
<塗り3回目> 木固めで塗りを2回行ったということもあり、既に木に漆がしみ込み、ツルツルの状態になっていた。そこにさらに漆を塗り、下塗りが完了した。 |
<カンナで補修> 初めての研ぎの作業の前に、まずは塗りの状態を確かめる。 よく見ると、漆にシワが寄ってザラザラになっていた。 秋葉さんに相談してみると、今なら専用のカンナで少し削れば大丈夫ということで、3回の塗りが台無しにならないよう、慎重にカンナでシワの部分を削った。 |
<研ぎの作業> 表面の細かな凸凹を取るため、水で濡らした紙ヤスリで箸を研ぐ。 作業表面を滑らかに均一にすると同時に、表面に細かな傷を作る事で漆との密着を高める。光沢はなくなったけれど、凹凸もなくなり、次に塗り重ねれば滑らかな表面になる。 1回目の研ぎが終わり、ここからは「塗り」「研ぎ」の繰り返しだった。 |
<本塗り> 最後の塗り「本塗り」までやっときた。失敗できないのが本塗りの難しさで、薄く塗らないと縮みが残り、またホコリを立てると、箸にゴミがつくため極力体も動かさずに塗ることが重要。緊張しながら、7膳の箸を仕上げた。 今までにない光沢で思わず見とれてしまった。 本塗りは2〜3日は乾燥が必要ということで、しばらくの間いつもの「うるし室」に入れ待つことに。 |
<箸置きづくり> 箸を置くには欠かせないアイテムということで箸置きも7膳分、自分たちの手で削り、箸同様、漆を塗り仕上げた。 |
<塗り箸 完成> |