「DASH村との出会い・・・」 |
2000年、梅雨も迫ったある日のこと、「ザ!鉄腕!DASH!!」で、作家の見習いをしていた私は、番組の総合演出である駒木純一氏より新企画の構想をひそかに打明けられました。
それは、「何も無い広大な土地に村を作り上げる」というもの。
もともと放浪癖があった私は、時間を見つけては場末の街や寂れた港町を徘徊することを生業としていました。
そんな私の癖を駒木氏は見抜いていたのでした・・・。
この企画に私は胸をときめかせました。
そして、村づくりに参加したいと熱望し、DASH村での生活を誰よりも志願しました。
即座に東京の部屋を引き払い、住民票をこの地に移して“一から自分に何ができるのか”・・・村づくりの壮大な実験が始まりました。
忘れられた日本の原風景、先人たちはこの何も無い現実の中から、どんな知恵をあみ出し、生活していくすべを学んでいったのか・・・?
暮らし始めてわかったことは、何もないと思うのは都会の常識で、そこには青々とした森、きれいな湧き水、肥沃な土・・・と、知恵と工夫を携えていれば何でもあり、何でもできる環境であったということです。 |
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