ストーリー

第9話

2024.5.28 OA

一人テーブルにつき、るり子からの離婚届を見つめる光星(桐山漣)。
暗い部屋の中、彼の瞳には、その悲しい過去と秘密が映し出されていた...。

数年前、日本屈指の財閥・安藤グループのご令嬢・るり子(水崎綾女)と付き合い始めた光星。母・聖子(櫻井淳子)と妹・弘子(加藤千尋)のためにも、なんとしても玉の輿にのり地位も名声も手に入れなくてはならない。そして順風満帆な人生を…
そう思っていた矢先、母・聖子が倒れ、重い肝臓の病気だとわかった。
移植をしなければ、ママは死ぬ。光星の脳裏には、幼き頃の寂しい記憶が蘇っていた。『神様は不公平だ。何も与えてくれないくせに、奪うことばかりする』
たまたま入った店で酒を煽り酔いつぶれる光星。そんな彼を優しく介抱してくれたのがその店の店員、優香(伊原六花)だった。清廉潔白な優香に心惹かれながらも、光星の心にはどす黒い感情が生まれ始めていた…。
これは中村光星が"奪う"側になるまでの物語…。