警視庁の新米刑事・初島修平(徳井義実)は、初めての捜査現場で緊張していた。それは、かねてからマークしていた密輸グループとロシアマフィアとの取引現場を押さえるという大きな作戦だった。しかし突入の直前、初島の携帯電話が音をたてて着信し、そのせいで密輸グループを取り逃がしてしまう。
大失態を犯した初島は、『特務課』という聞きなれない部署への異動を命じられる。名誉挽回をしようと意気込む初島だったが、そこは係長の本郷征四郎(名倉潤)をはじめ、真壁尚行(堀内健)、高田克己(上田晋也)、浦沢護(有田哲平)、鈴木照生(福田充徳)という、個性あふれる落ちこぼれ刑事たちの吹き溜まり部署だった。
しかも、緊急出動要請を受けて向かった先は、なんと幼稚園での「よい子の交通安全指導」。その上、夜は元刑事の結城和馬(原田泰造)が経営する居酒屋で、のんきに盛り上がる一同の姿に、「どうして、こんな所にいなきゃいけないんだ…」と初島は落胆する。
そんなある日、密輸グループの一員の身元が判明した。捜査は急展開し、特務課にも参加命令がくだされる。名誉挽回の絶好のチャンスに初島は一人張り切るが―――。