夜明け前の閑静な住宅街の邸宅に忍び寄る怪しい人影。厳重なセキュリティーをすり抜け、いとも簡単に金庫を破った男は、優雅に煙草をくゆらせていた…。
翌朝、現場でその華麗な手口を目にした捜査三課の刑事・
その頃、非番の若手警察官・
本人も自分が警察官に向いていないことは自覚しているのだが、その噂を聞きつけた警視庁の
刑事部へ異動したものの、花形の捜査一課ではなく、窃盗事件を専門にする地味な三課の泥棒刑事であることをたまたまバーで隣り合わせた男に愚痴る斑目。そのダメっぷりに呆れる男だが、帰り際に斑目にかけられた一言に愕然とする。「煙鴉さん」…と。
翌日、三課の面々は10年に一度の大物空き巣“キツツキのマサ”こと
勢い余って犯行前に瀬戸を捕まえてしまった斑目。しかし、警察に勾留できる48時間のうちに自供がなければ瀬戸は釈放されてしまう…。刻々と迫る制限時間の中、余裕の笑みを浮かべる瀬戸を相手に焦る三課の刑事たち。斑目は煙鴉の助けを借りるが…。二転三転する展開に主導権を握っているのは誰なのか!?先の読めない心理戦が繰り広げられる!