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試合結果

準決勝第2試合

クラブアメリカ 0 0 前半 2 4 バルセロナ
0 後半 2
0 合計 4
得点 エイドル・グジョンセン(前半11分)
ラファエル・マルケス(前半30分)
ロナウジーニョ(後半20分)
デコ(後半40分)

写真

選手交代 7 シュート 18 選手交代
  • 9 サルバドール・カバニャス→ 10 クワウテモク・ブランコ(後半0分)
  • 11 ファビアーノ・ペレイラ→ 22 ラウル・アルビン・メンドーサ(後半28分)
  • 7 クラウディオ・ロペス→ 8 マティアス・ブオソ(後半29分)
8 FK 19
  • 3 ティアゴ・モッタ→ 6 シャビ・エルナンデス(後半15分)
  • 7 エイドル・グジョンセン→ 18 サンティアゴ・エスケーロ(後半21分)
  • 8 ルドビク・ジュリ→ 2 ジュリアーノ・ベレッチ(後半29分)
2 CK 6
2 警告 0
0 退場 0
0 オフサイド 7
ポジション No 選手名 交代
GK 1 フランシスコ・ギジェルモ・オチョア  
DF 3 ホセ・アントニオ・カストロ  
4 オスカル・ロハス  
5 ドゥイリオ・ダビーノ(C)  
16 リカルド・ロハス  
MF 11 ファビアーノ・ペレイラ 後28分OUT
18 ヘルマン・ビジャ  
20 アレハンドロ・アルゲージョ  
FW 7 クラウディオ・ロペス 後29分OUT
9 サルバドール・カバニャス 後0分OUT
23 ネルソン・クエバス  
控え選手
GK 12 アルベルト・ベセラ  
21 アルマンド・ナバレテ  
DF 2 イスマエル・ロドリゲス  
6 ディエゴ・セルバンテス  
14 カルロス・インファンテ  
15 ラウル・アルベルト・サリナス  
MF 10 クワウテモク・ブランコ 後0分IN
13 ファン・カルロス・モスケーダ  
17 イグナシオ・トーレス  
19 ファビアン・ペニャ  
22 ラウル・アルビン・メンドーサ 後28分IN
FW 8 マティアス・ブオソ 後29分IN
監督   ルイス・フェルナンド・テナ  
 
ポジション No 選手名 交代
GK 1 ビクトール・バルデス  
DF 4 ラファエル・マルケス  
5 カルレス・プジョル(C)  
11 ジャンルカ・ザンブロッタ  
12 ジョバンニ・ファンブロンクホルスト  
MF 3 ティアゴ・モッタ 後15分OUT
20 デコ  
24 アンドレス・イニエスタ  
FW 7 エイドル・グジョンセン 後21分OUT
8 ルドビク・ジュリ 後29分OUT
10 ロナウジーニョ  
控え選手
GK 25 アルベルト・ジョルケラ  
28 ルベン・マルティネス  
DF 2 ジュリアーノ・ベレッチ 後29分IN
16 シウビーニョ  
21 リリアン・テュラム  
23 オレゲール・プレサス  
MF 6 シャビ・エルナンデス 後15分IN
32 マルク・クロサス  
FW 18 サンティアゴ・エスケーロ 後21分IN
22 ハビエル・サビオラ  
31 ジオバンニ・ドス・サントス  
監督   フランク・ライカールト  

戦評

欧州王者バルセロナ 圧勝で決勝進出!大観衆を沸かせる華麗なるプレーの連続!!

準決勝第2戦には、欧州王者のバルセロナ(スペイン)が初登場。 ほぼベストのメンバーが先発に名を連ねた。

対する、北中米カリブ王者のクラブアメリカ(メキシコ)はチームの大黒柱 MFブランコをベンチスタート。今年8月のバルセロナとの親善試合でハットトリックを決めたFWクエバスをスタメンへ。

あいにくの雨となったが、横浜国際総合競技場には62、316人を超える観客が集まった。
そのスタジアムを沸かすほどの最初の決定機はクラブアメリカ!
前半6分、中盤からのスルーパスに飛び出したクラウディオ・ロペス。 そのまま走りこみ、バルセロナGKバルデスとの1対1となるが、 足元にボールが落ち着かずバルデスに阻まれる。倒れこんだクラウディオ・ロペスだったが これはPKにはならない。 バルセロナがヒヤリとしたこの一瞬だけだった。

8分、中央のデコから左のロウナウジーニョへ。しかしロナウジーニョのシュートはゴール上。
9分、マルケスのミドルシュート!
10分、デコのミドルシュート!
クラブアメリカが息をつく間もないほどバルセロナの攻撃が続く。

そして11分、華麗なるパスワークから先制ゴールが生まれる。
中央のデコからロナウジーニョがヒールキックでペナルティーエリア付近へ流す。 そこへイニエスタ、最後はさらに左のグジョンセンへ。 グジョンセンが体勢を斜めにしながらも、右足でダイレクトシュート!
見事な連係、そして確実な技術から先制ゴールが生まれた。

その後も、デコ、ロナウジーニョが余裕を感じさせるプレーを連発。

ようやくクラブアメリカが反撃できたのは24分。
ゴールまで約25メートル、左45度。 絶好のFKをカバニャスが左隅に強烈なシュート! これをGKバルデスが横っ飛びでセーブ。

守りでも確実なところを見せたバルセロナ。
30分、デコの蹴ったコーナーキックにマルケスが頭で合わせ、追加点を奪った。

ここから、さらにロナウジーニョはエンターテインメント要素たっぷりの高いパフォーマンスを展開。
39分、クラブアメリカのディフェンダー3人を背負いながら、ターンフェイントでボールをキープ!
43分、ゴール正面ペナルティエリア外。昨日一人居残りで練習していたほぼ同じ位置からのFK。 ゴールの予感が高まる中、直接狙ったロナウジーニョ!しかし、これは壁に跳ね返される。
前半はバルセロナ2−0で折り返す。

まずは1点を返したいクラブアメリカは後半、チームの大黒柱MFブランコを投入。
しかし、試合の主導権は完全にバルセロナだった。守備では、高い位置でラインをキープ。 裏に抜けるクラウディオ・ロペスのカウンターを封じる。

2点のリードでも攻撃の手も緩めないバルセロナ。
後半4分、ジュリがディフェンダーをさらりとかわしデコへ。
デコのヒールからイニエスタ!
7分、デコからのショートコーナー。
イニエスタが中央へ入れ、ロナウジーニョ!!!
右足のアウトサイドにかけたシュートは、GKオチョアがファインセーブ。

20分、再び余裕のパス回しから3点目が生まれる。
左サイドからロナウジーニョがドリブル→中央のデコ→後方のイニエスタ→再びデコ 、
ダイレクトでヒールのスルーパス→走り込んだジュリがシュート!
GKオチョアが横っ飛びでセーブするが、このこぼれ球が待っていたかのようにフリーのロナウジーニョの前へ。
落ち着いてトラップしたロナウジーニョのシュートは豪快にゴールに突き刺さった。
今大会初ゴールを自らを祝福するようにロニーダンス!!

35分には、見事なボディバランスでボールをキープしたロナウジーニョ。
ペナルティエリアへ侵入し、フォローに入ったデコとワンツー!
デコからのボールが ロナウジーニョの頭に当たるちょっとしたハプニングも。お互いに謝る二人がほほえましい(笑)

37分、クラブアメリカ後半唯一とも言える決定的チャンスのメンドーサのシュートも
GKバルデスが横っ飛びでセーブした。
なすすべのないクラブアメリカはこれで万事休す。

40分にロナウジーニョがディフェンダー3人を背負いながらボールをキープ、後ろへ戻す。
これをデコが強烈なミドルシュート!バルセロナ4点目!!

ロスタイムには、ペナルティーエリア手前でボールを持ったロナウジーニョが 4人ものDFをドリブルでかわしながら、GKオチョアの飛び出しを見てループシュート! これは、クロスバーを直撃した。

4−0と圧倒的な力を見せつけたバルセロナは決勝進出。17日に横浜国際総合競技場で 南米王者のインテルナシオナル(ブラジル)と、クラブ世界一の座をかけて戦う。
敗れたクラブアメリカは、同じく17日、アフリカ王者のアルアハリ(エジプト)との 3位決定戦に出場する。

魅せた!1ゴール1アシスト!!FWロニナウジーョ(バルセロナ)

時差ぼけなどでよく眠れないようなハード状況の中、いい試合ができ満足している。
インテルナシオナルは世界でも有数のフィジカルの強いチーム。
手強い相手と対戦することになるが、楽しいサッカーが出来ればと思う。
日本ではどこへ行っても愛情深く応援してくれるので、とても感謝しているよ!

全4得点に絡む大活躍MFデコ(バルセロナ)

日本にはこの世界一のタイトル獲得を目指してやってきた。
今日勝てたことはチームにとってすごく重要なことだ。ぜひ優勝して帰りたい。
決勝で対戦するインテルナシオナルは、厳しい戦いの続くリベルタドーレス王者であり、
シーズンの長いブラジルでいい成績を残している偉大なチーム。
しかし、我々も負けずにいいサッカーをして優勝したい。

ライカールト監督(バルセロナ)

今日の結果には満足している。いいスタートを切れば、それが弾みになる。
もちろん、全てが良かったわけではなく修正すべきところもあるが、まずは選手を褒めたい。

いつものリズムに入るまで時間がかかり、ボールをキープ出来ず、 チームとして成り立っていなかった。
そこを相手に突かれなくてラッキーだった。
この勝利は、クラブそしてファンにとっても満足できるものだ。
早速決勝に向け、全力で準備をしたい。 今日勝ったからといって、次も勝てる保証はないので。

ハーフタイムには、チームの動きがよくないと伝えた。
簡単に2点決められたが、そこで気を抜かないこと。
いつものリズムではないから集中するようにと指示した。
3点目が入った時点で、ようやく安心できた。
試合後の選手たちはロッカールームで疲労感を訴えていた。今日はずいぶん消耗したようだ。

また、スタンドのみなさんがが喜んでくれたのがうれしい。拍手やスタンディングオベーション・・・。
いい雰囲気を作ってくれたことに感謝している。

Q.デコの役割については?
非常にいいポジショニングだったと思う。 彼がボールを受け、相手を危険に陥れるような動きをしていた。 やはり、パスがつながるためには彼の存在が必要だし、今日はゴールまで決めてくれた。
Q.今日の試合で行き詰まりを感じたか?
やはり時差を調整するのに苦しんだことは大きな問題だと思う。回復には時間がかかった。 最初から分かっていた事だが、メンタリティーは高くてもフィジカルを合わせるのは大変だった。
Q.12月5日のブレーメン戦(欧州CL)とメンバーがほぼ同じだったが、これがベストメンバー?
非常に難しい質問だ。確かに今日のメンバーのほとんどがブレーメン戦に出場していた。 だがそれは11人のスタメンより、他の選手が重要でないという意味ではない。 全員が優秀で質も高く、チャンスがあれば使うつもりだ。 スタメンか、そうでないかで選手を区別したことはない。
Q.ではマルケスはどれくらい重要な選手なのか?ドス・サントスの評価は?
マルケスは非常に重要で、タイトルを獲得するのに不可欠な選手だ。 いつも良い仕事をしているし、今日はゴールも決めた。彼の仕事には満足している。 ドス・サントスは将来性のある有望な選手であることは分かっている。
Q.インテルナシオナルとの決勝に向けて、恐れていることはあるか?
私は相手に対し恐れを抱いたことはない。いいチームと試合できてうれしい、それだけだ。 インテルナシオナルは素晴らしいチームだ。選手の能力も高い。 また、ファンに対しいい試合を見せられることもうれしいし、インテルナシオナルもそう思ってくれたら なおうれしい。相手は、早く来日しているので、フィジカル面では有利だ。 いい試合をするためには、うちはもっと頭を使って努力しなければならない。
Q.あなたの選手は、世界で一番いい仕事していると思うか?
それは、ほかの人に質問してほしい。選手たちはバルセロナにハートを預けているのだから 私から何かを言うわけにはいかない。 ただし、私からみて選手一人一人は自分たちの仕事をしっかり果たしているし、 スピリットもチームワークもある。 全員が名のある選手にもかからわず、お互いを思いやる素晴らしいチームだ。 上下関係もなく、全員がチームのために一生懸命で、常にロッカールームにはいい雰囲気が満ちている。 全員が同じ結果を目指すには、チーム全体で手をつながないといけない。 ”誰にも破られない鎖”をつなぐことが大切なのだから。
テナ監督(クラブアメリカ)

バルセロナはベストワンのチームだ。ボールを奪うのがとにかく難しかったし、キープする時間もなかった。
前半はカウンターを狙い、いろいろなオプションを探ったのだが、やはりバルセロナは強く、 はるかに優秀だった。我々は焦りからペースを乱してしまったが、選手達は健闘はしたと思う。

バルセロナは強い。メキシコの全てのクラブよりも実力は上だ。
正直言って今日は向こうが勝つだろうと思っていたが、負けるにしても 全力は尽くしただろう。
バルセロナとは、技術、速さ、集中力に差があった。 とにかく彼らは素早くて、想像力が豊かだった。

Q.得意の裏を突くような攻めができなかったのはなぜか?
とにかくスペースを埋めてボールを奪おうとしたが・・・。相手が攻めてくると思ったのでラインを下げた。チームとしてのフォーメーションを崩さないように心掛けた。
Q.インテルナシオナルはバルセロナに勝てるか?
昨日の試合をテレビで見たが、あの内容からすると難しいだろう。バルセロナはほかのチームと比べて抜群に強い。
Q.ブランコを最初から使わなかったのはなぜ?
前半は自分たちのスペースを守ることを優先したかった。彼は攻撃でこそ生きる選手。バルセロナが相手なら、この起用方法には間違いないと思っている。(後半に投入したのは)とにかくゴールを奪いたかったからだ。

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