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2006.12.16 ブラーガ監督&フェルナンドン(インテルナシオナル) 決勝前日会見
明日決勝戦!南米王者インテルナシオナル(ブラジル)の
ブラーガ監督とキャプテンのFWフェルナンドンが
決勝の地、横浜国際総合競技場で会見を行いました。
- カルバーリョ会長
-
この瞬間を誇りに思う。この大会に参加し、バルセロナと戦えることは、
クラブ98年の歴史で最高の出来事と言えるだろう。
バルセロナは尊敬に値する最高の相手だが、サッカーはチーム力のスポーツだ。
恐れてはいない。ここまで幾度の困難を乗り越え、決勝の舞台まで来た。
バルセロナとクラブの規模は違うが、選手には臆することなく戦って欲しいと思う。 - ブラーガ監督
-
目の前に最強のクラブが立ちはだかっている。しかし(バルセロナとの)比較論は
必ずしも真実だとは思わない。
現に、バルセロナは今シーズン、欧州チャンピオンズリーグのチェルシー戦でアウェーでは負け、ホームで引き分けた。
レアル・マドリードとのクラシコでも負けている。
最高のクラブと戦うことができて光栄だが、華麗な技術だけで結果が決まるほど、サッカーは単純ではない。
われわれの団結心が違いを生み出すだろう。 - フェルナンドン
-
今、サッカー選手として最高の瞬間を迎えていると思っている。
しかし、決勝に進んだだけで満足せず、もっと欲しいものがある。
世界一のチームの1つであるバルセロナが対戦相手だとしても、勝つ自信はある。
相手を尊敬こそしているが、恐れはない。ちょっとしたミスもバルセロナはゴールに結び付けられるから、
明日はミスのないようにしたい。試合終了のホイッスルが鳴った時に笑っていたいと思う。
- Q.相手は無敵とも言えるバルセロナですが、このような状況に置かれたことはありますか?
- ブラーガ監督
ここまで相手が有利だといわれる状況は初めてだ。でも、ある意味おかしくもある。なぜなら同じ11人対11人で
試合をするのだから、恐れる必要はない。バルセロナは高い能力を持っているが、プレッシャーで寝られないという
ほどではない。いずれにしても、明日勝った方が世界最高のクラブということだ。
バルセロナの下馬評は高いが、向こうには14人の外国人選手がおり、それがわれわれとの格差を表している。
彼らが無敵と呼ばれる所以だ。だが、まだやれることはあるし、心配もしていない。命を懸けて戦いたい。 - Q.スタメンを変えるアイデアはあるか?
- ブラーガ監督
大事なことは、試合の前にきちんと準備をすること。
下手にスタメンを変えて、選手を動揺させるべきではない。例えば、私が「誰かを使うべきだ」と告げる夢を見ても、
そうすることはない。選手と事前に話をして、皆が納得したのなら、変えてもいいと思うが。
そうでなければ選手が動揺するだけだ。 - Q.決勝でバルセロナに勝つことができれば、ブラジルの救世主になるのでは?
- フェルナンドン
救世主ではないと思うが、偉業を達成したと言えるだろう。
インテルナシオナルからは誰もワールドカップには出場していないので、私たちにとってはこの大会が
ワールドカップだ。インテルナシオナルのユニホームを着るということは、ブラジル代表のユニホームを背負っている
のと同じ。ワールドカップの決勝のつもりで臨みたい。 - Q.バルセロナの守備陣はさほど背が高くないので、付け入る隙があるのでは?
- フェルナンドン
それは事実だが、重要なことではない。攻撃には連係が必要だし、
バルセロナのディフェンダーは背が低くてもジャンプ力がある。と、言っても
私を含め、イアルレイやアレシャンドレはヘディングが強い。ディフェンダーのインジオやファビアーノ・エレルも上がってくる。
われわれの強みの1つではあると思う。 - Q.選手のコンディションは? また、ロナウジーニョ対策は考えていますか?
- ブラーガ監督
イダルゴだけが負傷しており、回復状態を見ているところだ。
ロナウジーニョについては、特に対策を考えるようなことはしていない。
特定の選手に重点を置くようなことはしないつもりだ。
バルセロナは誰もが決定的な働きができる。どのポジションにも、いい選手をそろえているからこその
素晴らしいチームなのだ。だから、特定のマークを付けるようなことは必要ないしし、
クラブアメリカの二の舞は避けたい。 - Q.明日の試合は接戦になるでしょうか?
- フェルナンドン
バルセロナと対戦するかと思うと緊張するが、特別な瞬間だということも感じている。
イダルゴ以外はいいコンディションだし、イダルゴも明日は大丈夫だと思う。
バルセロナに対しては厳しいマークで立ち向かわないと。彼らはとんでもないプレーをするからね。 - Q.プレッシャーがかからない分、インテルナシオナルに有利とも言えますが?
- フェルナンドン
確かに誰もインテルナシオナルが有利だとは言わないね(笑)
しかし、われわれにもチャンスはある。下馬評は理解しているし、
バルセロナを尊敬しているが、恐れはしない。 - Q.ライカールト監督は「どちらが勝ってもおかしくない」と言っていましたが?
- ブラーガ監督
ライカールト監督はいい発言をしたと思う(笑)
大切なのは、バルセロナは激戦の欧州チャンピオンズリーグを勝ち抜いて優勝し、
インテルナシオナルはリベルタドーレスカップというやはり過酷な大会を制したということ。
だから、ライカールト監督のそのコメントを聞いてうれしく思う。
われわれの方がはるかに無名だが、サッカーは最後まで分からない。
ちょっとした差が結果を変えるかもしれない。われわれにだって、能力はあるのだ。 - Q.インテルナシオナルはバルセロナと比べてどこが優れていると思っていますか?
- フェルナンドン
団結力とチーム力が一番の武器だ。個人レベルでは、バルセロナのように決定的な仕事が
できる選手は少ないが、献身的なプレーや分かりやすいはっきりとした戦術は、
南米を制するにあたって大きな武器となった。明日は戦術を完ぺきにしなければならない。
スペースを消し、アグレッシブなマーク、スピーディーなプレスを行うことで、
バルセロナに普段のプレーをさせないことが重要だ。
セットプレーでは、バルセロナを驚かせることができるかもしれない。 - Q.監督にとっても、今大会のような世界大会は初めての体験?
- 記者会見にこんなに人がいることも初めてだ。
普段はジャーナリストが10人、テレビカメラが1台程度だからね。
今大会のおかげで、世界に向けインテルナシオナルの哲学が披露できうれしく思う。
われわれは素晴らしい成果をあげて、今ここに来ているということ。
選手が一番の貢献者だ。私は今、誇らしい気持ちでいっぱいだ。
すでに世界でのトップ2に入っているのだから。
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