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試合結果

5位決定戦

オークランドシティ 0 0 前半 2 3 全北
0 後半 1
0 合計 3
得点 イ・ヒョンスン(前半16分)
キム・ヒョンボン(前半30分)
ゼ・カルロ(後半26分)

写真

選手交代 8 シュート 12 選手交代
  • 22 ブライアン・リトル→16 岩本輝雄(後半13分)
  • 10 グラント・ヤング→9 ポール・ウーロビッチ(後半31分)
  • 6 リアム・マルルーニー→2 ジェイソン・ヘイン(後半33分)
12 FK 31
  • 7 ジャン・ジヒョン→17 キム・ヨンシン(後半30分)
  • 6 キム・ヒョンス→12 ジョン・ガンファン(後半35分)
  • 4 チェ・ジンチョル→13 シン・サンフン(後半42分)
3 CK 5
5 警告 0
0 退場 0
2 オフサイド 4
ポジション No 選手名 交代
GK 1 ロス・ニコルソン  
DF 5 ジョナサン・ペリー  
7 ジェームズ・プリチェット  
20 グレッグ・アールマン  
MF 4 ポール・シーマン  
6 リアム・マルルーニー 後33分OUT
11 ニール・サイクス(C)  
19 チャド・クームス  
22 ブライアン・リトル 後13分OUT
FW 10 グラント・ヤング 後31分OUT
14 ケリン・ジョーダン  
控え選手
GK 12 リチャード・ギレスピー  
23 マーク・フルチャー  
DF 3 ベン・シグムンド  
13 コール・ティンクラー  
17 ポール・ボダノビッチ  
18 ルイ・デル・モンテ  
21 リキ・ファンスティーデン  
MF 2 ジェイソン・ヘイン 後33分IN
8 ジョナサン・スミス  
16 岩本輝雄 後13分IN
FW 9 ポール・ウーロビッチ 後31分IN
監督   アラン・ジョーンズ  
ポジション No 選手名 交代
GK 21 クォン・スンテ  
DF 4 チェ・ジンチョル 後42分OUT
5 キム・ヨンソン  
6 キム・ヒョンス(C) 後35分OUT
16 イム・ユファン  
20 キム・インホ  
MF 7 ジャン・ジヒョン 後30分OUT
8 チョン・ジョンガン  
14 イ・ヒョンスン  
22 キム・ヒョンボン  
FW 15 ゼ・カルロ  
控え選手
GK 1 イ・ガンソク  
23 ソン・ギョンイル  
DF 11 ワン・ジョンヒョン  
18 ホ・フング  
MF 9 ハン・ジェガン  
10 ボッティ  
12 ジョン・ガンファン 後35分IN
13 シン・サンフン 後42分IN
17 キム・ヨンシン 後30分IN
FW 3 ジョン・スジョン  
監督   チェ・ガンヒ  

戦評

岩本テル ラストマッチを勝利で飾ることは出来ず  アジア王者の全北が5位

国立競技場で行われた5位決定戦。
オセアニア代表オークランドシティ(ニュージーランド)対アジア代表全北(韓国)
ただ一人の日本人出場選手、オークランドシティの岩本輝雄にとっては、これが現役引退試合。
しかしテルは初戦同様にベンチスタートとなった。

ラグビー王国ニュージーランドらしくフィジカルで勝るオークランドシティ。ヤングとジョーダンの元南アフリカ代表2トップが果敢に全北ゴールに攻め込む。

前半5分、全北ディフェンスのクリアボール拾ったヤングがファーサイドにクロス。これをマルルーニーが豪快にボレーシュート!しかしゴール左に外れる。

12分、激しいボール争いから、こぼれ球にヤング!右足アウトサイドにかけたシュートは力なくGK正面。
14分、左CKから、マルルーニーが中央へクロス。
全北がクリアしたボールをシーマンが拾ってシュート!これもディフェンスにクリアされる。
ゴール前でのフィニッシュの精度に甘さの残るオークランドシティ。

対する全北は、22歳キム・ヒョンボンを始めとする若手選手が積極的にゴールを狙う。17分、ブラジル人FWゼ・カルロからのパスを受けたイ・ヒョンスンがシュート!昨日18歳の誕生日を迎えたばかりのイ・ヒョンスンのゴールで全北が先制する。

19分には、右サイドの深い位置でキム・ヒョンボンが倒されFKのチャンス。地元では「韓国のリケルメ」と呼ばれるキム・ヒョンボンにとっては絶好の位置。しかしこのボールはディフェンスに当たる。23分、今度はイ・ヒョンスンのパスに、キム・ヒョンボンが走り込んで、右足でシュート!ゴール左!!


完全に勢いに乗った全北は31分、右サイドから中央に切り込んだキム・ヒョンボンが左足を振り抜きミドルシュート。ゴール右に豪快に突き刺さり、全北が追加点。右足だけではなく左足も凄かった!

2点を追いかける形となったオークランドシティ。
しかし、後半が始まっても岩本はベンチのまま。

10分、GKニコルソンからのロングフィードを前線のジョーダンがヘッドで後方に流す。
右サイドへ走りこんだヤングがペナルティーエリアでDFに競り勝ち、ゴール中央にグラウンダーのパスを送る。
後は触るだけの絶好のパスを受けたシーマンだったが!まさかのシュートミス。

後半14分を過ぎ、ついにジョーンズ監督は岩本輝雄をピッチへ送り込む。直後に得たFKのチャンス。少々強引とも思える位置ではあったが岩本が直接シュート。GK正面だったが、岩本のゴールへの執着心を感じさせた。

そして23分、岩本に最大のチャンスが!シーマンとのワンツーを中央で受けた岩本は、得意の左足を振り抜く。豪快な無回転シュートはわずかに枠の左!

逆に27分、
左サイドをドリブルで駆け上がったキム・ヒョンボンがペナルティエリア内に進入したところで倒され、
全北にPKが与えられる。国立競技場はオークランドシティのサポーターの大ブーイング!!
それに動じることなくゼ・カルロが落ち着いて決め、全北のリードは3点。

39分、再びフリーキックのを得たオークランドシティ。もちろん蹴るのは岩本テル!しかしこれは枠を大きく外した。2年2か月ぶりに現役復帰。日本のピッチへと戻って来た岩本。この試合を最後に現役引退を表明していたが、ラストマッチは勝利で飾ることは出来なかった。

韓国の将来を感じさせる若い才能が実力を発揮した全北が5位。アマチュアながら世界への舞台へと立ったオークランドシティが6位に終わった。

試合後、オークランドシティの選手達が
「日本のみなさま 温かい声援ありがとう!」と英語と日本語でかかれた垂れ幕を手に
場内一周。国立競技場のスタンドからは温かい拍手が贈られていた。

16年のプロ生活にピリオド 岩本輝雄(オークランド)

ちょっと悔いが残りますね。もうちょっとやりたかった。
2点ビハインドになった時点で、後半から出たかった。
多くのサポーターの声援はうれしかったですね。

Q.プロ生活のスタートも国立競技場でしたが?
94年に国立から始まって、最後も国立で終わるので、何かあると思ってたんですけどね(ゴール出来なくて)残念です。このクラブワールドカップは僕にとって最高の舞台でした。2年間けがで試合に出られなかったけど、頑張ってきて良かったと本当に思いました。ゴールしたかったけど、試合に出られてたので良かったです。
16年プロの選手としてプレーしてきていろいろあったけど、サッカー人生は良かった。あっという間だった。後悔がないのと言ったらうそになるけど。
Q.これからのプランは?
とりあえず引退することになっているけど・・・。ちょっと考えたいです!
Q.現役続行ですか!
いや、とりあえずは引退するけど…。
もう一回、時間を置いてから考えたいと思います(にっこり)
全北にとっても世界の舞台で初ゴール!イ・ヒョンスン

ゴールは一生懸命走った結果だと思っている。自分のゴールがチームにとってもこの大会の初ゴールになったことはうれしい。

Q.昨日は18歳の誕生日でしたが?
実は初戦のクラブアメリカに勝って、(誕生日に)バルセロナと対戦することを夢見ていた。そう考えると悔しさも残るけれど、多くのことを学んだのでこれからも頑張りたい。
チェ・ガンヒ監督(全北)

アジアの代表として大会に参加し、実力はある程度のレベルにあると思ったが、まだまだ足りなかった。
チームには波があった。(アマチュア相手という)気の緩みが少しあったり、
それぞれのポジションにリーダーがいなかったりすると、よくないプレーをすることがある。
原因は分かっているので、練習を積み重ねで改善するようにしたい。

観客についてだが、日本と韓国では差があると思った。
私が現役時代に日韓定期戦で来日した頃は、日本のスタンドには5000人くらいしかいなかった。
今では驚くほどに状況は変わっていた。
韓国でも代表戦では観客が集まるが、クラブの試合はまだそうではない。
これは試合内容、そしてクラブのマーケティングが足りないのが原因だと思う。
この問題については私やクラブだけではく、協会の努力も必要だと思う。

Q.今年の全北はKリーグでの成績がよくないが、これから何が必要か?
(年間総合 14チーム中11位)
来年に向けて、選手層を厚くしようと思う。外国人選手獲得も進めており、Kリーグとアジアチャンピオンズリーグの両方を戦えるようにしたい。アジアチャンピオンズリーグは(シードなので)ベスト8からの参加が決まっている。まずはKリーグに専念したい。
Q.ゴールを決めたイ・ヒョンソンについては?
彼は17歳の選手だ(※昨日18歳の誕生日)。私が監督に就任した時に、高校2年でプロになった。私は水原(Kリーグ)で監督をしていた時にパク・チソンを高校1年から3年まで見てきた。イはパクの高校の後輩に当たる。パクに劣らないくらいの潜在能力を持っていると思っている。まだミスも多いが、可能性を秘めており、私の期待以上に活躍してくれた
ジョーンズ監督(オークランドシティ)

本当に素晴らしい大会に参加できたと誇りに思う。
プロもアマチュアでも関係なくチャンスがあるこの大会を続けるべきだと思った。
FIFA(国際サッカー連盟)のもてなしには心から感謝したい。今日はゴールこそできなかったが、
初戦よりチャンスを作れたし、手ごたえを感じた。
プロとの差は、テクニック。フィジカルではある程度体等にできても、テクニカル面で差を感じた。

ニュージーランドで、ラグビーは一番人気だが、今の子供たちはサッカーもプレーしている。
私がニュージーランドに来た当初のサッカー人口は3万5000人ほどだったが、
今ではそれをはるかに超える数多くの人々がプレーしている。
かつては考えられないことだが、この大会もスカイTVで中継されており、
ニュージーランドでサッカーがメジャーになるのもそう遠くはないと思っている。

Q.選手はほかに職業を持っているそうだが?
トラックの運転手、教師、建築業、印刷会社とさまざま。この大会に参加するため、仕事を失った選手もいるが、私はその決断をリスペクトしたい。まずはゆっくり休んで、また月曜日からそれぞれの職場に戻ってほしい。
Q.全北のサッカーの印象は?
この20年で韓国サッカーは大きく発展したと思う。ヨーロッパの指導者によってレベルが上がり、土台ができたのだと思う。今後のさらなる発展に期待している。
Q.短い期間だったが、岩本をどう評価するか?
彼は素晴らしい世界的な選手だ。ニュージーランドでの試合でけがしたこともあり、90分間は無理だと判断した。最も有効に彼を活用しようと考え、このような起用をした。彼のテクニックに加え、ボールを持ったときに大声援が起こる。アマチュアの私たちだが、この大会でプロの気分を味わうことができた。彼には感謝している。

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