2 | 1 前半 0 | 1 | ||
1 後半 1 | ||||
2 合計 1 | ||||
モハメド・アブトレイカ(前半42分) モハメド・アブトレイカ(後半34分) |
得点 | サルバドール・カバニャス(後半14分) |
選手交代 | 11 | シュート | 15 | 選手交代 |
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9 | FK | 25 |
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3 | CK | 4 | ||
31 | 警告 | 1 | ||
0 | 退場 | 0 | ||
2 | オフサイド | 1 |
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1点のリードを守りきったアフリカ王者アルアハリが3位に輝く
準決勝でバルセロナにまさか大敗を喫し、メンバーを入れ替えてきた
クラブアメリカ。ブランコ、クラウディオ・ロペスのベテランコンビはベンチスタート。
対するアルアハリは、昨年のこの大会で最下位終わり、その雪辱を果たすために一つでも順位をあげたいところ。
前半5分、アルアハリが最初のチャンスをつかむ。フラビオのシュートはGKがクリア。こぼれ球をつないで右サイドからエル・シャテルがシュート!これもGKにクリアされる。12分にはアブトレイカから、メタエブ!今度はクラブアメリカ守備陣が体を張って守りきる。
立ち上がりのピンチを防いだクラブアメリカは、中盤で細かいパスをつなぎ流れをつかみ始める。18分、モスケーダのスルーパスに、裏に抜け出したブオソ!決定的なチャンスも、DFに囲まれシュートを打ち切れない。その2分後、モスケーダの左からのCKをGKがパンチングでクリア。こぼれ球をカバニャスがシュート!これも枠の外。
決め切れなかったクラブアメリカ、この後は逆にアルアハリペース。27分、カウンターからアシュール!このシュートはゴール上。36分、フラビオがシュート!これはGK正面。37分には、アブトレイカが鋭い切り返しを見せ、中央にパス。後方から走り込んできたタレク・サイドがロングシュート! しかしゴール上。39分、フラビオがワンタッチで落としたボールを、アブトレイカが左足でシュート!これも枠の外!フィニッシュに精度を欠くアルアハリだったが、前半終了間際に絶好のチャンスを得る。
42分、中央よりやや左でフラビオが倒され、FKをゲット。ゴールまで25メートル、直接狙える距離。蹴るのはエース・アブトレイカ!右足から放たれたボールは弧を描き、クラブアメリカの壁をこえゴール左隅へ。アルアハリ、待望の先制ゴール!前半は1−0、アルアハリのリードで折り返す。
このままでは終われないクラブアメリカは、MFペレイラに代えて大黒柱のFWブランコを投入。後半3分、いきなりそのブランコにゴールのチャンス。中央よりやや右でFKをゲット。ブランコのクロスは、DFにクリアされるが、こぼれ球をアルゲージョが拾いミドルシュート!これはGKがキャッチ。さらに6分、クラブアメリカ。ペナルティーエリア付近でモスケーダとブオソがワンツーからシュート!9分、左サイドのカバニャスから前線へスルーパス。抜け出したブオソがシュートするも、GKがファインセーブ。
一気に攻勢に出たクラブアメリカ。やはり、ゴールはブランコから!14分、右サイドに走り込んだブランコが、クロスを上げる。ファーサイドに飛び込んだカバニャスがヘディングシュート!GKがさわるものの及ばず、ゴールイン。エースのブランコが起点となってクラブアメリカが同点に追いつく。
これで勢いにのったクラブアメリカ。22分には、ブオソに代えてC・ ロペスを投入し追加点を狙う。28分、ペナルティーエリア手前でそのC・ロペスとブランコが細かいパスをつなぎ、シュートチャンスを作る。さらに32分、ブランコが最終ラインの裏に浮き球のスルーパス。C・ロペスが素早く抜け出すが、GKがはじいてセーブ。
後半に入り我慢の時間が続いたアルアハリだったが、エースの力で流れを取り戻す。34分、中央をドリブルで駆け上がったアブトレイカが、フラビオとのワンツーパスから抜け出しシュート!アルアハリが勝ち越し点を奪う。
意地を見せたいクラブアメリカ、再びFKのチャンス。36分、ブランコがゴール前に高いボールを入れ、DFダビーノがヘッドで飛び込んだがわずかに届かない。41分、右サイドのブランコがゴール中央のロペスにクロスを上げるが、DFにクリアされる。43分、C・ロペスがファーサイドにクロスを上げ、ダビーノが中央のブランコにヘッドで折り返すが、これもDFがクリア。44分、C・ロペスが中央にクロス。メンドーサが飛び込むが、これも体を張って守られてしまう。
ロスタイムに入り、クラブアメリカに最後のチャンスが訪れる。右サイドおよそ40メートル付近でのFKをゲット。蹴るのはやはりブランコ!!ゴール前に高いボールを入れたがDFがクリアされ、そのままホイッスル。
1点のリードを守りきったアルアハリが2−1で勝利、3位に輝いた。一方、最後まで積極的に攻めたものの一歩及ばず敗れたクラブアメリカは4位に終わった。
昨年の雪辱を果たす! FW アブトレイカ(アルアハリ)
最下位に終わった昨年と違い、いいサッカーを見せることが出来てとてもうれしく思います。応援してくれたアルアハリのサポーターにこの銅メダルを捧げたい。
ジョゼ監督(アルアハリ)
昨年は最下位だったので、今年こそ本当のアルアハリを皆さんに見せたかった。
それが出来た選手たちを誇りに思う。特に試合への心構えがよかった。
彼らはほとんど休みがなかったし、代表選手クラスは年間80試合もやっている。
今日の勝利はアルアハリのサポーターだけでなく、エジプト、アフリカのみなさんにささげたい。
アフリカ代表として、素晴らしい組織力を持ち、質の高いプレーができることを
証明できた。今年のチームは去年よりもヨーロッパスタイルだったと思う。
去年の敗戦の経験を生かし、決勝を戦っていてもおかしくないパフォーマンスが出来た。
これからは、アフリカ以外のクラブとの試合を積んでいくことで、もっと強くなれると思う。
- Q.準決勝のインテルナシオナル戦と何が違っていたのか?
- 大切だったのは、(準決勝の)ミスから学ぶこと。
インテルナシオナル戦では、立ち上がりに非常に緊張していた。
われわれはアフリカで2連覇しており、素晴らしい選手を輩出しているのだから、
アフリカの代表として、相手を恐れてはいけなかった。 - Q.ヨーロッパスタイルのプレーができた要因は?
- メンタル面、戦う姿勢の違いだろう。
もっと自分に自信を持ち、緊張せずにプレーすること。
特に後半にはそうしたプレーができていたと思う。
個人の名をあげるとしたら、アブトレイカ が素晴らしかった。
彼はアフリカ最高のプレーヤーだと実感した。 - Q.アブトレイカ やフラビオが、他のチームからオファーを受けたらどうするか?
- 今回、彼らのおかげで3位のメダルを獲得できた。まずはぐっすり休みたいね。
もし彼らがチームを去るというならば、私は悪夢を見るだろう(笑)。 - Q.もしバルセロナと戦ったら、どういうシナリオを描いていたか?
- そういうことは想像してない。
準決勝で失ったゴールは、今でもオフサイドだったと思うが、それは仕方がない。
バルセロナに何ができるかということよりも、大切なのは3位になったということだ。 - Q.この大会で決勝に進むには、何が必要か?
- まだ私の去就がはっきりしていないので、来年についてのシナリオはない。
現実的な問題として、22日にはリーグ戦があるので、また国内でのリーグ優勝を目指したい。
来年も参加するには、アフリカチャンピオンにならなければならない。難しい課題だが、
選手が残ってくれればアフリカ大陸3連覇も夢ではない。
テナ監督(クラブアメリカ)
前半はよくなかったが、後半はボール支配率が高くなり、相手よりチャンスが作れたと思う。
またFWを4人にすることで攻撃的に試合をしたかった。
あえてリスクを冒し、できるだけ高い位置でプレーを心がけたが
逆にスペースが空いてしまい、そこを突かれ相手に2点目を奪われてしまった。
もちろん勝つつもりだったし、PK戦にだけはならないようにと思ったが・・・。
残念な結果に終わってしまった。
バルセロナ戦はともかく、3位になることが目標だったが敗れてしまった。
- Q.アルアハリで印象に残った選手は?
- 相手のことは事前に研究していたが、予想以上にボランチがよく
非常に中央からの攻めが利いていた。
それに、アブトレイカが一番目立っていたね。素晴らしい選手なので、世界のどのクラブでもやっていけるだろう。 - Q.いつものプレーが出来なかったことについては?
- とても恥ずかしく思っている。ファンには申し訳ないし、自分たちとしても残念だ。
今日はいい試合ができると思っていたが・・・我々にとってはあまりハッピーな結果ではなかったね。 - Q.C・ロペスとブランコをベンチスタートにした理由は?
- ブランコは後半から投入することでいろいろと改善点が見られたし、モスケーダも良かった。
ロペスはゴールを決め、PK戦になるのを防ぐための投入だった。
どちらも効果的な交代だったと思っている。 - Q.作戦がよくなかったのでは?
- 過去2試合のビデオを見て、相手が使う戦術は分っていた。
実際に戦ってみて特にサプライズはなかった。