1 | 0 前半 0 | 0 | ||
1 後半 0 | ||||
1 合計 0 | ||||
カルロス・アドリアーノ(後半36分) | 得点 |
選手交代 | 10 | シュート | 17 | 選手交代 |
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25 | FK | 15 |
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2 | CK | 11 | ||
3 | 警告 | 1 | ||
0 | 退場 | 0 | ||
5 | オフサイド | 1 |
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インテルナシオナルが世界最強軍団バルセロナを下し世界一
準決勝を4−0の圧勝で制したバルセロナ。対するは17歳アレシャンドレのゴールで勢いづくインテルナシオナル。会場の横浜国際には6万7128人のサポーターが詰め掛けた。
キックオフはバルセロナ。カメラのフラッシュがまぶしいほど光る。立ち上がりはバルセロナがボールをキープ。得意のパスワークを見せるがインテルナシオナル守備陣を崩すまでには至らない。
一方のインテルナシオナルは、
前半5分、ウェリントンのミドルシュート!
さらに7分には、フェルナンドンがペナルティエリアの外からシュート!遠目からゴールを積極的に狙っていく。
11分、イアルレイがフェルナンドンとワンツーを見せ抜け出すが、ファンブロンクホルストが守り、CKに。この右からのCKに、アレシャンドレが打点の高いヘディングシュート!ゴールの上に外れる。
ここからはバルセロナペースで試合が続く。
12分、右のコーナーキック、デコが蹴った低いボールをマルケスが頭で合わせようとするがGKがキャッチ。
15分、オーバーラップしてきたザンブロッタへ、デコからのクロスボール!グジョンセンもつめているが、ボールはゴールラインを割る。
17分には、デコから、ペナルティーエリア手前でのロナウジーニョへ。ディフェンスに囲まれながらもシュート!
19分、ファンブロンクホルストのシュート、こぼれ球を拾ったロナウジーニョがさらにシュートを放つが、DFに当たりゴール左。
20分、ロナウジーニョがドリブルで、フェルナンドンとの1対1を突破しペナルティーエリアへ。インジオに倒されたが、ノーファウルの判定。
26分、ロナウジーニョ、今度はチャンスメイクみせる。ペナルティーエリアにスルーパスを送るが、DFがカット。こぼれたボールを、グジョンセンがシュート!カーブのかかったシュートは枠を捉えきれない。
28分、FKのチャンスをゲットしたバルセロナ。蹴るのはロナウジーニョ。ゴールまでおよそ20メートル。直接狙ったボールは、低い弾道が壁の間を抜けたもののGKクレメールが正面でセーブする。
34分、ペナルティーエリア外から、ロナウジーニョが、ミドルシュートを放つがこれもゴール左。
我慢の続いたインテルナシオナルは38分過ぎ、ようやく反撃の糸口をつかむ。
中盤からのスルーパスにインジオが走り込み、角度のないところから強烈なシュート!
40分、右サイドでボールを持ったアレッシャンドレが、プジョルのマークをフェイントでかわす。
臆することない17歳のプレーにスタンドが沸く!
前半終了間際に、ロナウジーニョがシュートを放つもディフェンスに阻まれ、
両チームともノーゴールで前半を終える。
後半開始直前ロッカールーム前での光景。
インテルナシオナルは控え選手も含む全員で円陣を組み気合を注入。
対するバルセロナは、ピッチに出る11人が円陣を組んだ。モッタが大きな声をかけると、それに全員が応える。
世界一のクラブの座へ残された時間は後半45分・・・。
バルセロナはザンブロッタに代え、ベレッチを投入。
インテルナシオナルもアレックスにかえてバルガスをピッチへ。
後半1分、イアルレイの長いスルーパスに、アレッシャンドレが抜け出すが、オフサイドの判定。
対するバルセロナは4分、デコのクロスにロナウジーニョがヘディング!しかしインテルナシオナル守備陣が体を入れて守り、ボールはゴールラインを割る。
さらに5分、デコのCK、ファーサイドで待っていたグジョンセンにあわせるが、これもクリア。フィジカルに勝るインテルナシオナルが、徐々にペースをつかむ。
8分、バルガスのスルーパスにアレシャンドレがシュート!枠を外す。
11分、セアラーの豪快なシュートも枠を捉えきれない。
12分、今度はバルセロナ。デコがペナルティーエリアわずか外のグジョンセンにどんぴしゃのパス。グジョンセンは倒されるがファウルの判定はなし。
14分、バルセロナはモッタにかえてシャビを投入。直後、デコがミドルシュートを放つが、ゴール左に外れる。
16分、インテルナシオナルが選手交代。17歳アレシャンドレに代えルイス・アドリアーノをピッチへ。
18分、フェルナンドンのスルーパス、受けたイアルレイが反転してシュート!しかしマルケスでブロック。
22分、左サイドでの素早いパス回しから、イアルレイが抜け出してゴール前に低いクロスをあげるが
プジョルが阻止。イアルレイが起点となり、攻撃を続けるインテルナシオナル。
28分、インテルナシオナルのインジオが味方との接触で鼻血を出し、ゲームが一時中断。
29分を過ぎるとシャビが中心となりチャンスを作る。
デコはワンタッチでペナルティーエリアにパスを送り、走り込んできたシャビがシュート!GK正面。
30分にもシャビがドリブル突破から、ゴール前にラストパス。DFにクリアされるもコーナーキックへ。
デコがショートコーナーから、ジュリがシュート!これも枠の外。
31分、インテルナシオナルはキャプテンのフェルナンドンに代えて、
カルロス・アドリアーノを投入。この選手起用が的中する。
37分、インテルナシオナルのカウンター。イアルレイがマークについていたプジョルを振り切り、ペナルティーエリア左へスルーパス。走り込んできたカルロス・アドリアーノが、右足のアウトサイドにかけたシュート!GKバルデスの手をはじき、ゴールへ吸い込まれた。インテルナシオナルが待望の先制ゴールを奪う。愕然とする欧州王者バルセロナ。
世界一へ後がないバルセロナはここから怒涛の攻めを見せる。
38分、ペナルティーエリア外からデコが強烈なミドルシュート!GKクレメールが片手ではじく。
40分、ロングボールをグジョンセンがヘッドで流し、走り込んできたロナウジーニョ!ペナルティーエリア寸前で倒され、絶好の位置からのFKのチャンス。ロナウジーニョが直接狙うが、わずかにゴール左。
インテルナシオナル1点リードのまま、ロスタイムの表示は3分!
48分、ほぼ全員攻撃とも言える最後の攻め。ペナルティーエリア手前でロナウジーニョがパス。イニエスタが走り込みシュート!GKクレメールが飛び出してセーブ。こぼれ球を再びジュリ!これもインテルナシオナルDFが体を張ってクリアする。
そしてタイムアップ!フィジカルに勝り、激しいチェックでバルセロナの攻撃を封じたインテルナシオナルがバルセロナを下し、クラブ世界一の栄冠に輝いた。南米王者は昨年のサンパウロに続き2連覇を達成。優勝の本命と言われたバルセロナは準優勝に終わった。
フェアプレー賞には、バルセロナ。
ブロンズボールアワード、ロナウジーニョ(バロセロナ)
シルバーボールアワード、イアルレイ(インテルナシオナル)
ゴールデンボールアワード、そして大会MVPのトヨタアワードには準優勝ながらもチームの4得点全てに絡む活躍をみせたバルセロナのデコが選ばれた。
世界一ならず・・・FW ロナウジーニョ(バルセロナ)
僕たちのサッカーは間違っていなかったと思う。インテルナシオナルのプレッシャーは厳しかった。チャンスは何度もあったけれど、それを生かしきれなかったのが残念だ。でも、これがサッカーだ。また明日から次の戦いが始まる。僕はここで立ち止まるわけにはいかない。
準優勝ながら大会MVP MFデコ(バルセロナ)
おめでとうって言われるけど、おめでとうじゃないよね(笑)もちろんMVPはうれしいけれど、負けたことは本当に悔しい。インテルナシオナルはイアルレイの活躍で、少ないチャンスをものにすることが出来た。プレッシャーが強くて、試合の流れを持っていかれてしまった。応援してくれた日本のみなさんにはありがとうと言いたい。
途中出場で決勝ゴール FWカルロス・アドリアーノ(インテルナシオナル)
とにかく幸せだよ!世界一のクラブと言われるバルセロナに勝って我々が世界一だなんて。ブラジルのためにと、チームが一つになれたことが勝因だと思う。この勝利は、故郷で待つ家族に捧げたい。日本には初めて来たけど、いつでもウェルカムで温かい国だね。おかげで自分のベストを尽くすことが出来た。監督がいつか使ってくれると信じてチャンスを待っていた。こんな大舞台でゴールを決められて、今後の自分の評価も上がるといいね(笑)
世界一のキャプテン FWフェルナンドン(インテルナシオナル)
とてもうれしい!ユニフォームは黄色ではないけれど、気持ちはブラジル代表として、クラブでも世界一に輝けて光栄です。明日は8時半には出発だけど今夜は、寝ないで飲み明かしたい。世界一のクラブなんだからね!
17歳で世界一! FWアレシャンドレ・パト(インテルナシオナル)
試合が始まった時に、イアルレイとフェルナンドンが『落ち着いて自分の好きなようにプレーしろ』と言ってくれたので緊張しなかった。周りの選手がバックアップしてくれてとても感謝をしている。自分も優勝に貢献できたことをうれしく思う。
ブラーガ監督(インテルナシオナル)
私としてはまず選手の意見を聞きたかったので、この試合で何をするべきか、ホテルでよく選手たちと話し合った。
まず、しっかりとマークをする。FWも前線からディフェンスしてボールを奪うこと。
スペースを失ったバルセロナは四苦八苦していたのでは。
これがチームスピリットとうものではないか。決め事を選手全員が頑張ってやってくれた。
この結果は非常にうれしいしありがたく思う。私のキャリアの頂点と行っていいだろう。
- Q.バルガスの交代の意図は?
- アレックスもよかったのだが、彼はロングパスに頼り過ぎる傾向があった。自陣でボールを奪ったら、ショートパスをつないでカウンターを狙うにはバルガスの方が合っていた。3、4人で後ろからショートパスをつなぎ、相手の裏を突くような攻撃を考えていた。
試合前の会見で私が「準決勝のクラブアメリカのような守備はしない」と言ったら、 「ファウル覚悟の暴力的な守備をするのではないか」と書いたメディアがあったね。だが、うちは厳しくスペースをつぶすことは心掛けたが、そういったファウルはしていない。バルセロナは強い。だからこそスペースを徹底的につぶした。これは魂の勝利だ。 - Q.ロナウジーニョ対策は?
- マンマークを付けたのは、ロナウジーニョとジュリの2人。あとはゾーン。
さらに両サイドをマークして、ボランチがカバーに回り、サイドを攻められると
アレッシャンドレに裏を狙わせた。 - Q.バルセロナを破って正直驚いたのでは?
-
バルセロナは非常に素晴らしいチームだ。選手個々も素晴らしい。しかし最近の試合(チェルシー戦、ブレーメン戦、レアル・マドリード戦)を見た限りではあまりいい状態ではないと思っていた。また、クラブアメリカ戦で大勝したので油断があったのかもしれないね。いずれにしても、今日は彼らに普段どおりのプレーはさせなかったうちの作戦勝ちだ。
選手たちには本当に感謝している。彼らはチームのためにと自分を犠牲にしてよく走った。彼らの努力がなければ、世界一のタイトルは取れなかっただろう。世界最強クラブの監督になれたことを、とても誇りに思う。
ライカールト監督(バルセロナ)
サッカーはスポーツであり、ピッチの上には2つのチームがいて今日はインテルナシオナルが勝っただけだ。まだ心の整理がついているというわけではないが、難しい試合だったと思う。インテルナシオナルには心から祝福を送りたい。今日の彼らは力強く、それゆえ我々は勝てなかった。
私が見た限りでは、うちの方がボールのキープ率は高かったし、ゲームも支配していた。一方、インテルナシオナルは数少ないチャンスを逃さなかった。また、きちんとマークをされ、スペースを作れずかなり苦しんだ。うちには決定的なシュートチャンスがあったのだが・・・。相手の守備が素晴らしかったと言う事だろう。
- Q.インテルナシオナルがこれほど手ごわいと想像していたか?
- いろんなことを考えたが、ヨーロッパのチームにとっては、このタイトル獲得には複雑な状況があったと思う。インテルナシオナルの方が勝利に対するハングリー精神が強かった。彼らが勝って当然だと思うし、この結果はなんら不思議ではない。もちろん我々だって勝ちたかったが。今は、できるだけ早くこの敗戦のショックから立ち直りたい。これからも道は続いているのだから。
- Q.チームのコンディションを維持できなかったことが敗因か?
-
この1試合だけでチームに対する評価を下すのは公平ではないと思う。素晴らしい選手達であることに変わりはない。今日はうまく機能せず、意図したような展開ができなかった。それだけの話だ。
確かに、現在の状況(準優勝)はあまりうれしいものではない。いつもメディアのみなさんは「負けたら失敗だ」と言うが、そうは思わない。不幸にもこういう結果に終わったが、私個人の失敗はあったとしても、チームとしての失敗ではないと思う。ここから早く立ち直るために、今まで同様に着々と仕事をするだけだ。 - Q.デコがMVPに選ばれたが?
- チームとしては、インテルナシオナルの方が上だった。なかなかチャンスを作らせてくれず、自分たちが簡単に勝てるとは思わなかった。MVPにはデコが選ばれたが、インテルナシオナルの選手全員がMVPに値すると思う。ただし彼らは全員でトロフィーを手にしたので、デコにMVPが贈られたのではないか。それでも、デコにふさわしい賞だと私は思っている。彼はいかんなく技術を見せたし、チームの要として機能していたからね。個人賞でも受賞できてよかったと思う。
- Q.ザンブロッタを交代させた理由は?
- 前半終了際にけがをしていた。そんなに深刻ではなかったが、ピッチに出られる状況ではなかった。(失敗だと思うか?)チームとしての失敗ではない。私個人の失敗はあったかもしれないが、いつも失敗は考えずに試合に臨んでいる。決してやる気がなかったわけではない。ただ言えるのは、ずっと高い気持ちを保ち続けたり、ファンを喜ばせ続けるのは大変なことだ。この試合から、将来的に学ぶものはあるだろう。
- Q.チームに足りなかったものは?
-
まず考えていたようにプレーできなかったこと。それだけだ。多くの人が応援してくれ、見守ってくれたが、時には敗れることも分かってほしい。バルセロナはいいチームで、いい選手がおり、クオリティーも高く、そしてメンタル面もよい。これからも皆さんにいいプレーを見せたいし、もっと結果を出したいと思っている。
正直、ホイッスルの瞬間は言葉も出なかったけどね。今日はけがをしたようなもの。だったら、早く回復することが大事だ。監督としては申し訳ない気持ちもあるが、それでも選手たちはよくやってくれたと思う。