東京・国立競技場 12月7日(金) 19:45 キックオフ | ||||
3 | 2 前半 0 1 後半 1 3 合計 1 |
1 |
エマド・リダ(前半3分) エマド・リダ(前半4分) アブ・アルハイル(後半2分) |
得点 |
オウンゴール(後半29分) |
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■戦評 TOYOTAプレゼンツFIFAクラブワールドカップジャパン2007が、ついに開幕。 開幕戦はアジア準優勝のセパハン(イラン)対オセアニア代表のワイタケレ。 勝った方が、アジア優勝の浦和レッズと対戦する。 試合には、ACミランのアンチェロッティ監督や、パチューカのメンバー、 そして浦和レッズのオジェック監督をはじめ選手たちが、視察に訪れていた。 ケガが心配されたセパハンの司令塔ナビドキアはベンチスタート。 もう一人、ケガが心配されたMFカリミはスタメン、キャプテンとして ナビドキアの代役を務める。 また、ワイタケレのエースストライカーであるメナピもベンチスタートとなった。 午後7時45分にワイタケレボールでキックオフ。立ち上がりいきなりゲームが動いた。 前半3分 セパハンが、左サイドでのこぼれ球をダイレクトでゴール前へ。 詰めていたFWエマド・リダがヘディングシュート、先制ゴール。 開始3分のゴールは、大会史上最速タイ記録。 (2005年12月15日 デポルティボ・サプリサ対リバプール FWクラウチ) さらに、その1分後。再びFWエマド・リダ! ほぼハーフウェイラインの左サイドからから、DFムジリがロングボールを放り込む。 ワイタケレDFペリーがクリアミス。走り込んだセパハンFWエマド・リダが 右足アウトサイド浮かせゴール。わずか4分でセパハンが、2点のリードを奪う。 始めての世界の舞台で硬さがみられるワイタケレは、防戦一方だったが、 前半10分、サイドからのFKで高いボールを放り込み、エンブレンがヘッドで競り合う など、セットプレーから攻撃の糸口をつかみ始める。 14分には、ソロモン諸島代表でもあるFWトトリがドリブルでしかける。 さらに19分、右サイドからのFK。サイクスがハイボールを放り込み、 キャプテンのDFダニー・ヘイがへディングシュート!これはセパハンGKサバリが パンチングでクリア! ところが!24分に、バックパスをGKイーディが手でつかんでしまい、 セパハンにペナルティーエリア内で間接FKが与えられる。痛恨のミスだったが、 このFKは、DFの必死のクリアで事なきを得る。 セパハンは早いカウンターからゴールを狙うが、決定的なチャンスを作れない。 37分には、ワイタケレのFWトトリがドリブルで反転しながら、ペナルティーエリア外からシュート! しかし枠の外。前半はセパハン2点リードで折り返す。 後半も展開は同じだった。 後半開始2分で、セパハンの前線でパスを受けたMFアブ・アルハイルがミドルシュート! ワイタケレGKイーディが横っ飛び。しかし、はじき切れずボールはゴールへ転がった。 セパハンのリードは3点に。 後半9分、セパハンは自陣から左サイドを駆け上がるカリミにロングパス。 カリミは華麗なトラップからペナルティーエリアに切り込むが、決定機には結び付けられない。 11分、ワイタケレは再びセットプレーからチャンスを作る。 右サイドからのFKをサイクスが高いボールを放り込み、195cmのDFダニー・ヘイが 飛び込み、ヘディング!しかしゴール上。 19分、セパハンが反撃。右サイドのスペースへパスを出し、DFのH・ジャファリが切り返しシュート! 21分には、MFカリミが切れのあるドリブルで突破。ペナルティーエリア手前からスルーパス。 カリミの持ち味”針の穴をも通す”キラーパスに、走り込んできたエマド・リダがシュート!! 枠を外す。 25分には、右サイドからのクロスにペナルティーエリアで待ち構えていたDFカゼミが 鮮やかなオーバーヘッド!これも左に外れる。 我慢の時間が続いたワイタケレだったが、この後じりじりとセパハンゴールに忍び寄る。 27分、右サイドからDFベイズリーのクロスに再びDFダニー・ヘイのヘッド! 28分、ペナルティーエリアわずかに外の当たりで、エンブレンが胸で落とし、走り込んできたトトリ! 29分、得意のセットプレーから待望のゴールが生まれる。 左サイドからのFK、キッカーはベイズリー。高いクロスを入れると、セパハンDFがクリアミス。 DFダニー・ヘイがゴール前に詰める。GKサバリが手を伸ばすが、ボールはゴールの中へ。 記録はオウンゴールだが、ワイタケレの“気持ち”で入れたゴール!!! さらに35分には、エンブレンがFKで直接ゴールを狙う。DFのはね返りをペリーがシュート! GKサバリが横っ飛びでセーブ。 40分、DFのG・ピアースに代え、エースストライカーであるメナピを投入。 ソロモンの英雄の異名をとるエースに、チームの運命を託す。試合は残り5分。 ロスタイムには怒とうの攻めを見せるが、追加点は奪えず試合終了となった。 セパハンがワイタケレを3−1で下し、次の対戦相手は浦和レッズ、 アジアチャンピオンズリーグ決勝の再現となった。 |