2007.12.05 アフリカ王者の誇りを胸に エトワール・サヘル来日会見
アフリカ代表のエトワール・サヘルが5日、東京都内で来日記者会見を行いました。
マルシャン監督、キャプテンのDFゲザル、DFファルヒ、MFオグンビイ、そしてドリス会長が出席。
初出場となる世界大会への意気込みを語りました。
エトワール・サヘルの緒戦は9日、北中米カリブ代表のパチューカと国立競技場で対戦します。
ドリス会長
日本に来ることができて大変幸せに思っている。
アフリカとチュニジアのサッカーを代表し、高いモチベーションを持ってこの場所にやってきた。
大会のレベルに見合った戦いをしていきたい。
大きなチャレンジの機会だと思うので、アフリカのサッカーの代表にふさわしい戦いを見せたい。
大会組織委員会、FIFA(国際サッカー連盟)の素晴らしい運営、日本の方の素晴らしいもてなしに心からお礼を言いたい。
今回の来日にあたって、アフリカサッカーを紹介しようとパンフレットを作ってきた。
私たちのクラブと街、協会についても紹介している。
チュニジアは、北アフリカの国で人口は1000万人。
エトワール・サヘルはひとつの街を代表する、チュニジアでも独特な特徴のあるクラブだ。
(ホームタウンの)スースは観光の街で、日本の人々にもたくさん来ていただければ
大歓迎をしたいと思う。
気候もよく、人々ももてなしの心を持っている。
また、チュニジアは経済成長しており、日本とは長年の親善関係だ。
日本はチュニジアの発展に大いに力を貸してくれている。
将来、二国間関係がより強化されることを願っている。
多くの方にチュニジアに来てもらいたいと思うし、いろいろな意味で日本との幅広い付き合いが
できればうれしい。
Q.出場が決まるのが遅く、準備期間が短かったのでは?
マルシャン監督
アフリカ王者になったのは11月で、ヨーロッパは5月に決まっているが、
その期間の差は大きくない。逆に、アフリカを勝ち上がった勢いに乗っていると考えれば、
どのチームよりも一番準備ができていると言えるだろう。
Q.現在のチーム状態と対戦相手についてどの様な印象を?
マルシャン監督
パチューカは、メキシコの良いチームであることは承知している。
北中米でもサッカーが発展しているが、アフリカもスピーディーに発展している大陸だ。我々が
アフリカのクラブチャンピオンになり、同時にCAFコンフェデレーションカップでもチュニジアの
チームが勝利していることを考えると、チュニジアはアフリカにおいても実力を増していると言える。
多くのアフリカの選手がヨーロッパのビッグクラブでプレーしており
アフリカサッカーは日々進歩している。
Q.チュニジアサッカーとはどういうもの?
マルシャン監督
チュニジアサッカーは、しっかりと組織立っている。国の全土にクラブチームがあり、
アフリカの中でもチュニジアはリーグ戦がしっかり行われている国だ。
サッカー自体は、生き生きとしておりスピードがある。アグレッシブな競り合いもする。
ゾーンで守備を固めた戦い方をするのもチュニジアのサッカーの特徴だ。
戦術という意味でも、テクニックという意味でも、ヨーロッパのやり方にどんどん近づいている。
Q.キャプテンとしてどんな気持ちで大会に臨むのか?
DFゲザル
まず選手を代表として、日本の方々、FIFAの方々にお礼を述べたい。
日本にアフリカのサッカーをお見せするためにやってきた。ぜひとも勝ち上がっていきたい。
私はキャプテンとしての責任もある。単にチュニジアの“クラブ”として来日しているのではなく、
チュニジアの国としての名誉、アフリカの誇りを胸にやってきた。
大きな野望、モチベーションを持ち、しっかり戦いたい。
Q.準決勝で当たるボカ・ジュニアーズについては?
頭の中にボカのことがあるかと聞かれれば、確かにある。しかし、その前にパチューカとの
対戦に集中したい。パチューカは良いチームなので、ベストを尽くして、
自分たちの一番いいところを出したい。
その先に進みたい希望もあるので、まずは初戦をしっかりと勝ちたい。
ボカとの対戦は、私たちにとっても興味深い試合になると思う。
まずはパチューカのことを考えて、ボカについてはその後に考えたい。
DFファルヒ
まず、日本の方々から素晴らしい歓迎を受けたことに対しお礼を言いたい。
日本という国をよく知っている。出来る限り、日本の気候などにあうよう
調整をしていこうと思っている。
少し寒いが、6日間韓国で合宿をしていたので、最高の状態で試合に臨むことができるだろう。
チュニジア、そしてアフリカとを代表できることをとても誇りに思っている。
最高のパフォーマンスを見せたい。
パチューカについていろいろと情報も入っていて、いいチームだと分かっている。
彼らの弱点を狙い、しっかりとした試合をしたい。
我々にもいい選手が揃っているので、最大限に力を出して、次のボカとの試合に臨みたいと思う。
MFオグンビイ
今回のこのチャンスを大変うれしく思っている。
チュニジアを代表し、我々のサッカーが通用することを証明したい。
相手の研究もしており、準備は整っている。
アフリカチャンピオンとしてどういうサッカーができるかをお見せしたいと思う。
初戦を勝ってボカとの準決勝に臨みたい。