2007.12.05 参加するからには最高の結果を! パチューカ来日会見
北中米カリブ代表のパチューカが、東京都内で記者会見を行いました。
出席者はメサ監督、キャプテンのGKカレロ、さらに副キャプテンのMFコレアの3名。
パチューカの初戦は9日、アフリカ代表のエトワール・サヘルと国立競技場で対戦します。
メサ監督
我々は、素晴らしい期待感をもってこの大会に臨みたいと思っている。
ここ最近、パチューカはとても素晴らしい活躍を
見せている。最近とはここ1年のことだけでなく、
過去11年〜12年のことを意味する。
1部に復帰を果たして以降、最近では国内リーグやだけでなく、北中米カリブチャンピオンズカップ、コパ・スダメリカーナ、北米スーパーリーグ優勝など主要タイトルを獲得している。
世界一のクラブを決めるこの大会にふさわしいチームだと自負している。
参加するからには、最高の結果を目指したい。
GKカレロ
今回、このクラブのワールドカップという重要な大会に参加することができてうれしい。
この大会には世界のベスト6、7のクラブが参加する。
日本においてパチューカ、そしてメキシコの名を、歴史に刻むようなプレーをしたい。
MFコレア
一人の選手として、この世界最高峰の大会に参加できることをとてもうれしく思っている。
ここ1年、チームはこの大会を目指して頑張ってきた。ようやくここまでたどり着けた。
思う存分自分たちの実力を発揮し、パチューカとメキシコの栄誉を見せたい。
1つずつ勝ち上がり、決勝まで進みたいと思う。
Q.長旅を経て来日したばかりだが、選手のコンディションは?
(左肩手術のリハビリから復帰したばかりの)GKカレロの回復は?
メサ監督
今は、自分たちの力を信じるだけだ。最高レベルの力を皆さんにお見せしたい。
アフリカ代表(エトワール・サヘル)は、非常にスピードがありアグレッシブなタイプ。
また、試合の中で均衡を崩すのに長けているが、我々はこのチームを倒したいと思っている。
試合を支配し、ボールキープ時間を増やして、攻撃したい。
完璧な準備もしてきたし、私は自分の選手たちが持っている力を出し切れると信じている。
GKカレロ
私は負傷でしばらく戦線離脱していたが、今は100パーセント完治している。
自分としても、少しでも早くピッチでプレーしたい気持ちでいっぱいだ。
ぜひ、この素晴らしい舞台でプレーしたい。
MFコレア
確かに日本に来るには長旅だったし、まだ時差ボケもある。
モチベーションを高く持って今大会に臨んでいるので、数日中に問題を克服し試合では
全力で戦いたい。
Q.エトワール・サヘルで警戒している選手は?
メサ監督
(エトワール・サヘル)のビデオやDVDを見たり、エジプトにスタッフを派遣して、試合も見たが、注意する選手として名前を挙げることはできない。
エトワール・サヘルはチームとして素晴らしいのであって、誰か1人の名前を挙げるのは難しい。
相手はアフリカ王者で、この大会に参加する実力があるチームだ。強敵だと思っている。
Q.国内リーグでは後半戦苦戦していたが、その原因と修正点は?また、カレロが戻ってきたことでの影響は?
メサ監督
確かに、ここしばらく調子が悪かったと言わざるを得ない。
ただ、試合が多過ぎて、メンタルでもフィジカルでも選手たちは疲れていた。
今回リーグ戦のあと4日間休暇をとったので、十分に回復しているだろう。
また、カレロはすでにチーム練習にも参加している。
人間としても、選手としても素晴らしい人物であり、チーム全体でカレロの復帰を歓迎している。
これを機会にベストの力を出してくれると期待している。
Q.最近パチューカは調子を落としているが、何が足りないのか?また、セビージャに移籍したモスケラが抜けた影響は?
MFコレア
今のチームは、素晴らしい力を発揮できていた頃と同じくらいのレベルに戻っていると思う。
足りない部分は改善したし、成長もしている。日曜日には、いいプレーを披露したい。
モスケラの移籍に関しては、サッカー選手にはよくあること。
彼はセビージャで活躍するチャンスに恵まれ、自分たちは気持ちよく彼を送り出した。
そして、彼の穴をカバーするために、みんなで努力してきた。
その成果を今回の大会でお見せしたい。
同時に、モスケラが抜けた後、どのようにチームを改善してきたかテストする場でもあると
思っている。
GKカレロ
チームはメンタル面でも非常にいい状態だ。
まず言いたいのは、過去はもう振り返らないということ。
自分たちはこれまで弱点を克服してきたし、あとは自分たちのサッカーをするだけ。
パチューカがいいチームであることを見せたい。
選手が1人や2人移籍しても、チームにとっては大きなことではない。
我々は個人技だけに頼っているのではなく、チームとして試合に臨んでいる。
ぜひ、チームとして僕らのサッカーを判断してほしい。
メサ監督
選手たちが今言ったように、我々は過去は一切振り返らない。
過去とはあくまで歴史で、私たちは現在を生きている。だから、現在から未来に向けて考えたい。
そのために汗を流し、努力もするのだ。
モスケラについてだが、チームとは1人の選手の力に頼るものではない。
素晴らしい選手が揃っているが、あくまでもパチューカはチームという集団だ。私の仕事は
素晴らしい選手たちを集め、どのような形でチームとしての力を見せていくかということ。
Q.昨年のクラブアメリカが不本意な成績だったが、同じメキシコのクラブとして期待を背負っている?
GKカレロ
自分たちは単にパチューカを代表しているのではなく、メキシコ国民を代表する気持ちで今大会に臨みたい。
できるだけ高い位置に自分たちの名を刻みたい。昨年のクラブアメリカの試合を見て、結果はどうあれ、内容としては良かったと思っている。ただ、パチューカはパチューカとして歴史の新しい扉を開きたい。世界のベスト7とも言えるチームが集まる中で、最高のものを出せればと思っている。とにかく今考えているのは、最初の試合に集中すること。
それに勝ってから、次の試合のことを考えたい。
Q.エトワール・サヘルに勝つと、次はボカ・ジュニアーズだが?
メサ監督
ボカ・ジュニアーズは世界のビッグクラブの一つであり、どのような舞台でも主役を張るようなチームだ。まずは、エトワール・サヘルとの試合に集中したい。
会見後には、午後2時半過ぎから初練習を開始。昨日来日したばかりですが、およそ2時間、レギュラー組みとサブ組に分かれ、11対11のゲームを行いました。
戦線離脱していたカレロもレギュラー組のGKとして、ゴールマウスに立ち軽快な動きを見せていました。