小笠原諸島・母島出身の南雲大地(佐藤隆太)は、夢中になると周りが見えなくなってしまうほど、まっすぐで熱い性格。小学生の時に担任教師・北野広大と出会って以来、教師になるのが夢だったが、教員採用試験になかなか受からず動物園のアルバイト飼育員をしていた。そんな彼が、教員採用試験5度目の挑戦でやっと合格。若葉台小学校へ赴任し、3年2組の担任となる。大地は、校長の白川(船越英一郎)の家に下宿することに。白川家には、若葉台小の同僚教師・遥(松下奈緒)、慶介(市川亀治郎)、真里(小池栄子)も下宿していた。
白川にとって、北野広大は尊敬する先輩だった。白川は、大地に広大と似た所があると感じ、採用したのだった。一方、3年1組担任の遥は、児童たちと同じ目線で接しようとする大地のやり方を非難する。遥は、過去に起こった事件が原因で児童たちと距離を置いて厳しく接するようになっていた。
大地は、給食を全部残さず食べている児童・ワタル(立石翔大)に感心したのをきっかけに、社会の授業として残された給食の行方を探るために児童たちを外へ連れ出すなど、形式にとらわれない方法で児童たちの指導に取り組む。児童たちは、初めて出会うタイプの先生として大地に親近感を抱き始める。
大地は、児童一人ひとりに“何でも言おうノート”と名付けたノートを配り、自分の身の回りのことを書いて提出してもらうことに。そんな中、大地は、学級委員の花(大森絢音)のノートを失くしてしまう。花は、いつも家族との楽しい思い出を書いて提出していた。花のノートは遥が拾っていて無事大地の手元に戻るが、ノートの中身を読んだ遥は、花の両親は離婚調停中で書いてある内容はすべて嘘だと大地に告げる。
表面だけでは理解できない児童たちの複雑な事情に直面し、悩みながらも体当たりでぶつかる大地。白川は、そんな大地を温かく見守る。次々とトラブルに見舞われ、正直で不器用なあまりに起こす失敗を重ねながらも、大地は教師として成長していく。