数々の感動の報道取材で、“泣かせのゴン”との異名を取るテレビ日本の報道記者・権俵よし子36才(篠原涼子)―。お茶の間でも顔を知られ、局内でも実力を評価されているこのよし子が、プライベートで大苦戦することになった。仕事にのめり込みすぎたツケがまわり、なんと11年間家事を引き受けてくれていた夫に逃げられてしまったのだ。
離婚届を手にしたよし子に残されたのは、2人の元気な男の子、咲(森本慎太郎)と春(佐藤詩音)、そして、炊事、洗濯、掃除など山のような家の雑事。夫との修復が不可能だと察したよし子は、長男の咲がしっかり者だったこともあり、自分ひとりで2人の子供を守り育てようと決意する。
そんなとき、よし子はデスクの篠田伽帆(風吹ジュン)の指示で、5歳の男の子が行方不明になった事件を担当することになる。行方不明の男の子・海人(土師野隆之介)は、母親・秀子(戸田菜穂)と二人暮らしで、秀子は先月離婚したばかり。新人の村西純(平岡祐太)と組み、上原大成(沢村一樹)、春日良太(山口馬木也)らと取材を始めたよし子は、息子の咲と連絡を取り、家のことを気にしながら、虚ろな表情を見せる秀子に接近した。
よし子は、“家事と子育て”に追われながら、篠田伽帆や他の記者と共に、秀子周辺の取材を進める。様々な情報が交錯する中、“犯人”が、秀子の元夫と判明し、事件は一件落着したかに思われるが―。