ネットに「死ねばいい」と書き込む妻と離婚できる?
10月29日放送の「行列ができる法律相談所」では、ネットの掲示板に「死ねばいいのに」などと書き込む妻との離婚トラブルを取り上げた。果たしてそんな妻と離婚できるのか、弁護士軍団の見解は?
今回の相談者は、結婚4年目の佐藤拓哉(仮名)さん。
妻・万里子(仮名)は性格が優しく、いつも横柄な拓哉に文句も言わない良い妻だった。
拓哉 「万里子、夜食作ってくれ」
万里子 「はいはい、分かりました(笑顔で)」
ある日のこと、つけっぱなしのパソコンに、万里子がネットの掲示板に何かを書き込んでいた形跡が。
拓哉 「何だこれ!?」
『佐藤拓哉は同期より出世遅いくせに人をこき使う最低夫!本当に死ね!』
なんとそれは夫の不満を書くための掲示板!
『駅前で殺人事件発生!ウチの旦那が殺されればよかったのに』『心から死んで下さい。あなたの葬儀の挨拶は良い文章考えておりますので』
普段は嫌な顔ひとつせず、夫に尽くす妻だったが…裏では3年間も「デスノート」並みに書き込む妻だった!
拓哉 「おい万里子!掲示板で実名出して"死ねばよかった"ってありえないだろ!お前とはもう離婚だ!」
万里子 「私はただストレス発散で書き込んでいるだけよ!実際には収入のいいあなたと別れるつもりはないし、離婚なんてできる訳ないじゃない!」
果たして、ネットの掲示板に「死ねばいい」と書き込む妻と離婚できるのか?
■北村弁護士の見解
「離婚できない」
これは離婚できません。夫が妻に対して横柄な態度をとり続けた結果、妻にものすごい大きなストレスがかかり続けていた。ずーっと。
夫の側からすれば、そんなにストレス溜まってるんだったら、じゃあ、時には気遣いながら生きていかなきゃいけないんだなと気付いた。そうなった時に、初めて本当の夫婦にこれからなっていく可能性があるわけですよね。
ってことは、ここで離婚ではなくて、やはり話合いしてもらって、それでも横柄な態度をとり続けるなら、そしたらもうしょうがないよねって言うことですよね。
■菊地弁護士の見解
「離婚できない」
離婚できないですね。妻のネットの掲示板に書いてある内容ですね、これ真意ではない。ストレス発散。いわゆるガス抜きなんですね。
それはこれからストレス発散のやり方を変えていけばいいですし、だからこの夫婦を割くって必要はないと思います。
■本村弁護士の見解
「離婚できる」
これは離婚できます。この妻の書き込みは、夫に対する不満のはけ口、あるいはストレスの発散にしては度が過ぎるんです。
悪口を書きたいんならネットに書くんじゃなくて、自分の秘密のノート、あるいは日記に書いてしまっておく。これならセーフですよ。
本気ではなかったとしても、それでは済まないんです現代社会では。
例えばネット上で、犯罪予告を書き込んだ、冗談ですよ?そんなつもりはありません。だけどこれは警察が動いて、大騒ぎになって、偽計業務妨害罪で逮捕されます。