新しい取り組み

Initiative

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みんなのドラマ

見て、考えて、伝え合う、
まったく新しいドラマ教材。

日本テレビ制作「みんなのドラマ」…、と言ってもただのドラマではありません。学校の授業や企業の研修など、グループワークで活用されるまったく新しい教材です。なぜ、テレビ局が教育事業に参入したのでしょうか?

WHAT

ドラマを見ながら議論して
互いの特性や強みを知る!

「みんなのドラマ」は参加者が主体となって行うグループワークのプログラムです。小学校~大学といった教育の場、そして一般企業などでもすでに大きな成果をあげています。学習は次のように行います。まずはみんなでドラマを見て、課題が提示されたところで映像を停止。5人程度のチームに分かれ、課題に対してチームごとに議論を始めます。プレイヤーの発言に応じて、MC役に任命された人は「情熱・創意・共感・茶目っ気」を表す4色のチップを配布します。議論終了後チームを代表してMCが結論を発表します。議論を重ねることで、参加者はお互いの特性や得意なことを知ることができます。

WHAT

WHY

なぜ、日テレが教育事業に?

ますますグローバル化する社会では、幅広い視野をもって論理的にものごとを考え、チームで協働して問題を解決できる力を備えた人材が求められています。新学習指導要領や大学入試改革の実施、アクティブラーニングの推進など、教育現場における新しい流れはいずれもそうした社会情勢を見据えたものと言えるでしょう。このような状況を背景に、日本テレビでは新規事業の1つとして教育事業を起ち上げました。子どもたちが個性を伸ばし、それぞれの得意なことで社会に貢献できるようになってくれたら。そう願って考案したのが本プログラム「みんなのドラマ」です。

INNOVATION

日テレのクリエイターが“楽しく学ぶ”に挑む

プログラムの根幹であるドラマ映像には、ただ学習するのではなく、楽しみながら学習をしてほしいという思いが込められています。日テレの制作者は、「人を楽しませる」この能力はどこにも負けない自信があります。人気番組のトップクリエーターたちの手によって、参加者が内容に自然と引き込まれ、主体的に考えて議論できるように工夫されています。また発言の数や傾向を4色チップで可視化することで、参加者が「成功体験」を実感できるところも大きなポイントです。ポジティブ心理学やコーチング理論をベースとしたドラマ・教材は、アクティブラーニングやシステムデザイン・マネジメントの分野で数多くの実績がある前野隆司教授(慶應義塾大学大学院)が監修。エンターテインメント要素の強いプログラムを、学術的知見によって支えています。

Future

子どもたちが
自信を持って生きていけるように

「自分とは異なる意見をたくさん聞いて視野が広がった」「友だちの意外な考えを聞けて新鮮だった」「仲間と協力して、チーム全員で成果を上げる喜びを知った」。すでにこのプログラムを体験した生徒たちからは、このような声が届いています。また獲得したチップやフィードバックシートによって、多くの子どもたちが自らの持つ個性に気づいているようです。現在は学校や会社を舞台にした6編のドラマを用意していますが、一人でも多くの子どもたちが個性を伸ばし、自信を持って社会で生きていけるように、今後も工夫を凝らしたさまざまなタイプのドラマを生み出していきます。