第1話
この物語は、悪魔のような鬼教師に、小学6年の子供達が戦いを挑んだ一年間の記録。新しく6年生になる神田和美(志田未来)は、始業式の日、自分が通う半崎小学校に阿久津真矢(天海祐希)という新任の教師がやってくると知った。母・章子(羽田美智子)の話によると、真矢は2年間現場から離れてはいたものの、受け持った生徒の成績を必ず上げ、私立への合格者も出す優秀な教師らしい。だが、姉の優(夏帆)は、真矢に関して信じられないほどの恐ろしい噂があると言う…。
第2話
和美(志田未来)をかばうため、真矢(天海祐希)に抗議したひかる(福田麻由子)は、教師に逆らった罰で和美の代わりに代表委員をやらされることになった。和美は、自分のせいでひかるが雑用をすることになったのが心苦しく、真矢にひかるを許して欲しいと懇願する。しかし、真矢は授業以外で自分に話しかけていいのは、成績上位の2名だけだと突っぱねた。真矢の指導はエスカレートし、誰かが遅刻して授業の開始が遅れた場合は、休み時間を短くすると宣告する…。
第3話
開校記念日に、和美(志田未来)たちの6年3組は、創作ダンスを披露することになった。真矢(天海祐希)は、ダンスが上手かった人にはご褒美を、ダンスを台無しにした人には責任を取ってもらうと言う。早速始まった創作ダンスの練習で、久子(永井杏)は、リズム感がなく、上手く踊ることができない。真矢には、他の人の迷惑になるとまで言われてしまう。見かねた和美が久子を庇うが、逆にあなたのダンスも和を乱している。下手なくせに目立とうとし過ぎだと言われ、さらに2人は、真矢から掃除の罰を与えられてしまった…。
第4話
生徒たちの監視強化を狙う真矢(天海祐希)は、クラスをグループ分けし、班ごとに連帯責任を取らせると宣言した。和美(志田未来)は、由介(松川尚瑠輝)、ひかる(福田麻由子)、久子(永井杏)と同じ班になる。ダンスのボイコット作戦を真矢に密告した久子が班のリーダーになったため、和美の班はギクシャクするばかり。そんな中、マリ(柳田衣里佳)のサイフが盗まれる事件が起きた…。
第5話
マリ(柳田衣里佳)のサイフを盗んだ犯人の名前を明かさなかったことで、逆に犯人ということにされてしまった和美。そんな和美に、クラスメイトたちのイジメが始まった。頼みの由介(松川尚瑠輝)が学校を休み、ひかる(福田麻由子)が我関せずという態度を取ったため、和美は孤立無援状態に。一人寂しく下校することになった和美は、いつも陽気で笑っている由介のことを思い出した。だが、和美の知らないところで、真矢(天海祐希)は、学校を休んでいる由介に、早々に卒業証書を渡し3月まで学校に来なくていいと告げていた…。
第6話
「私の教室では夏休みはありません。今までどおり毎日学校に来てもらいます。」と、突然宣言する真矢(天海祐希)。夏休み中のテストで成績が優秀な生徒や生活態度がいい生徒には、カードにシールを貼り、点数をグラフにして貼り出すと言う。和美(志田未来)は、小学校最後の夏休みは、楽しい思い出を作ったりするべきだと主張したが、クラスメイトたちは、真矢に逆らうことを恐れ、夏休みも学校に来ると約束した…。
第7話
夏休み中、和美(志田未来)のおかげでクラスがひとつになり、真矢(天海祐希)にはもう従わないと宣言した生徒たち。だが、新学期が始まり学校へ行くと、和美たち4人以外は、あの後も学校へ来ていて、4人の机だけ倉庫にしまわれていた。授業が始まっても、真矢は和美たちの事を完全に無視し、授業も先の方に進んでいて、和美たちはまったくついていくことができなかった。またもクラスメイトたちに裏切られて、ショックを隠しきれない4人は、校長と教頭に、真矢が自分たちを無視していると報告をする…。
第8話
真矢(天海祐希)に、私立を受けない人は、受験する人たちの邪魔をしないようにと釘を刺される生徒たち。それを聞いたひかる(福田麻由子)は、テストの点数で何もかも決めるのは止めて欲しいと意見する。クラスの半数の生徒も、ひかるに賛同した。だが、それはみんな私立を受験しない生徒たちだった。公立中学組の生徒たちは、みんなで真矢撃退対策の作戦会議をする…。
第9話
真矢(天海祐希)は、クラスの生徒全員にある資料を配った。そこには、4月からの成績はもちろんのこと、それぞれが今まで隠していた秘密や嘘が全て書かれていた。配られた資料を見て、思わず凍りつく生徒たち。真矢は、これを見ながら三者面談をするのが嫌なら、おとなしく自分の言う通りにするようにと告げ、教室を出ていった…。
第10話
一致団結して、真矢(天海祐希)と戦ううちに、クラスの雰囲気も良くなり、和美(志田未来)も素直にそれを喜んでいた。真矢がいつも通り、テストを始めようとすると、ひかる(福田麻由子)が、これからは成績に関係なく、交代でクラスの雑用をし、クラスのことは自分たちで決めると宣言する。それを聞いた真矢は、テストは二度としないと言ったが、逆に前よりもさらに指導が厳しくなった…。
第11話
今やクラスは一つになり、生徒たちも真矢のことを尊敬するようになっていた。和美も真矢にもっと勉強を教えてもらいたいと思うようになり、前向きに私立中学を受験することを決めた。そんな矢先、真矢が突然倒れて入院してしまう。この何ヶ月間、ほとんど寝ず、食事もちゃんと摂っていなかったのだという。病院に付き添った平三郎は、思いがけず真矢の過労の原因を知り、本当は生徒想いの素晴らしい教師だと考えを改める。だが教頭は問題ばかり起こす真矢を、このまま辞めさせようと考えていた…。