2007/5/30 救いを求めやって来た円覚寺 |
700年あまりの時を刻む円覚寺。 あまたの人がくぐった山門を、 文豪・夏目漱石も通りました。 |
漱石がこの寺を訪れたのは、 神経衰弱症を患っていた27歳のとき。 |
東京で英語教師を務める彼は、 学問や人生の意味を見失い、苦悩していました。 |
すがるような思いで、 座禅を組んだ漱石。 |
時間が止まったような静けさ・・・。 |
しかし何日過ぎても、 漱石の心に、求めていた平穏は訪れません。 |
後年、彼はこの記憶を作品に著しました。 |
「自分は門を開けて貰ひに来た。けれども、ただ、 『独りで開けて入れ』と云ふ声が聞こえただけであった。」 「(門)より」 |
間もなく漱石は、四国の学校に赴任するため、 故郷、東京をあとにします。 自らが選んだ、新しい門出でした。 |
国:日本 神奈川県鎌倉市
人:夏目漱石 救いを求めやって来た円覚寺
人:夏目漱石 救いを求めやって来た円覚寺
曲名:Dear My Home Town
作曲者:澤野 弘之 WPCL-1039 WARNERMUSIC |