2007/9/5 作家の書斎〜ひとときくつろだ馴染みの店 |
その人は、昼夜を問わず書斎に籠もり、 あまたの傑作を書きました。 作家、池波正太郎。 |
「私どもの仕事は、なんといっても、自分で自分と闘わなければならない」 (「池波正太郎が残したかった「風景」より」) |
膨大な資料を読みあさり、 逞しい想像力を張り巡らせては、 新しい歴史小説の世界を築いた池波。 |
そんな彼の息抜きは、日課である散歩でした。 仕事のことは考えず、のんびりと町を漂い、 美味いものを食べて帰ることもしばしば。 |
あるとき池波は、神田に粋な小料理屋を見つけ、 暖簾をくぐりました。 |
その日より足繁く、この店に通った池波。 まだ客のいない夕刻、いつものカウンター席に座り、 おかみや板前たちとポツリ、ポツリ、語らいながら、 お気に入りの酒と料理に、心癒されるひととき・・・。 |
やがて賑やかな客たちがやって来る頃、 池波はひとり、この店を後にするのです。 作家としてまた、闘うために。 |
国:日本 東京都台東区浅草〜千代田区神田
人:池波正太郎 作家の書斎〜ひとときくつろだ馴染みの店
人:池波正太郎 作家の書斎〜ひとときくつろだ馴染みの店
曲名:君が思い出になる前に(StringsVersion)
作曲者:西村 由紀江 |
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曲名:星降る夜
作曲者:栗山 和樹 |