2007/9/26 医学の素晴らしさに出逢った故郷 |
明治9年、福島県猪苗代に その人は産声を上げました。 世界を舞台に伝染病と闘った医学者、野口英世。 |
それは英世、一歳半のときでした。 いろりに落ちて、左手に大火傷を負ってしまったのです。 |
そんな息子を不憫に思った母・シカは、 女手一つで必死に働きながら、彼を小学校に通わせます。 |
寝る間も惜しみ、ひたすら学問に励んだ少年時代。 時折、不自由な左手を見つめては、そっと涙を拭った英世。 |
ある時、彼の苦悩を知った級友たちが、 学校じゅうに募り、手術費用を集めてくれます。 |
術後、左手の自由を取り戻した英世は、 友情と医学の素晴らしさに、心を震わせたのでした。 |
やがて故郷をあとにする彼は、家の柱にこう刻みます。 |
「志を得ざれば 再び此の地を踏まず」 |
のちに世界の医学者と呼ばれる、野口英世。 医学に捧げた人生の、始まりでした。 |
国:日本 福島県耶麻郡猪苗代町〜会津若松市
人:野口英世 医学の素晴らしさに出逢った故郷
人:野口英世 医学の素晴らしさに出逢った故郷
曲名:泰平
作曲者:黒木千波留 |