2008/02/20 最後の作品を描いた礼拝堂 |
フランス、シャンパーニュ地方の中心都市、ランス。 1959年、ノートルダム大聖堂で、 画家、藤田嗣治は、洗礼を受けました。 洗礼名は、レオナルド・ダヴィンチから取った、 レオナール・フジタ。 |
その大聖堂からほど近い場所に、 彼の最後の作品となった礼拝堂があるのです。 |
フジタが79歳のときに取り組んだこの作品は、 長年温めていた、夢の結晶。 |
「そこは愛にあふれていなればなりません。 誰もが何度もきたくなる場所にしたいのです」 |
身も魂もこの作品に捧げたフジタ。 敬愛するダヴィンチと同じように、 自らの姿を壁画に描き入れます。 |
そして1966年8月。ついに完成したここは、 「平和の聖母礼拝堂」と名づけられました。 その一年と五ヵ月後、 天に召されたレオナール・フジタ。 |
今日もランスの礼拝堂に、人々が訪れます。 フジタの愛にあふれる、この場所を。 |
国:フランス ランス
人:レオナール・フジタ 最後の作品を描いた礼拝堂
人:レオナール・フジタ 最後の作品を描いた礼拝堂
曲名:奥寺の決意
作曲者:村松 崇継 |