2008/09/17 遺書をしたためた家 |
オーストリアの首都、ウィーン。 この街の郊外に、音楽家ベートーヴェンが、 遺書を書いた家があります |
彼がここにやってきたのは、1802年、31歳のとき。 都会の喧騒に疲れたベートーヴェンは、 静かな時を過ごします。 |
お気に入りは、森の散歩。 木々のざわめき、鳥たちの歌声、川のせせらぎが 彼の心に安らぎを与えてくれました。 |
ところがある日、彼は気づくのです。 いつも耳に届いていた 教会の鐘の音が聞こえない・・・。 |
耳が聴こえない―。 それは音楽家にとっては、死に等しいほどの辛い現実。 絶望の果てにベートーヴェンは筆をとり遺書をしたためます。 |
「死は、はてしなき苦悩より ぼくを救いだしてくれるのではないだろうか。 きたれ、汝の欲する時、汝をむかえでよう。 さようなら。死後ぼくをわすれてくれるな」 |
けれど死を思いとどまり再び音楽への情熱を 取り戻したベートーヴェン。 生涯に渡る、闘いの日々の、始まりでした。 |
国:オーストリア ウィーン
人:ベートーヴェン 遺書をしたためた家
人:ベートーヴェン 遺書をしたためた家
曲名:交響曲 第1番 第2楽章
曲名:ピアノソナタ第17番「テンペンスト」第3楽章
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