2008/10/8 創作力を取り戻した地 |
ウィーン郊外の小さな街、メードリング。 |
16世紀後半に建てられた建物は、 ベートーヴェンが夏を過ごした家です。 |
彼がここにやってきたのは1818年、47歳のとき。 家族との問題に疲れ、 音楽活動を休止していたベートーヴェンが、 再び創作力を呼び戻すためでした。 |
朝。ようやく空が白みはじめた頃、彼は外に出掛け、 夜遅くまで帰ってきません。 時には3日も家を空けたというベートーヴェン。 |
彼は自然の中を散策していました。 山や谷を、さまようように歩きながら、 心のなかに湧き出でるメロディーを、 ただひたすら探し求めたのです。 |
そして数々の作品と共に、 晩年の傑作「ミサ・ソレムニス」がこの地で誕生しました。 |
夏が終わる頃、ベートーヴェンは、 ウィーンへと帰っていきます。 蘇った音楽家の心と共に。 |
国:オーストリア メードリング
人:ベートーヴェン 創作力を取り戻した地
人:ベートーヴェン 創作力を取り戻した地
曲名:ミサ・ソレムニス
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