2008/10/15 「交響曲第九番」の構想が完成した地 |
オーストリアの歴史ある温泉保養地、バーデン。 ベートーヴェンもこの地をこよなく愛し、 晩年、毎年のようにやってきました。 |
1823年夏。この家で彼は、 ある作品の最終構想に取り掛かります。 |
それはまだ15歳の頃、感銘を受けたシラーの詩に 曲をつけるという、じつに三十七年掛かりのもの。 |
ベートーヴェンはこの作品に、人生の哲学を全て注ぎ込みました。 耳が聴こえないという音楽家として絶望的な運命。 しかしその果てに、彼が見つけた一筋の光。 |
人は苦悩をつきぬけたとき、ついには歓喜を得るのだ。 |
そして彼はシラーの詩に、自らの思いを書き加えました。 |
「おお友たちよ、この調べではない! われわれはもっと快く、 もっと喜びに満ちたものを歌おうではないか」 |
ここで最終構想が完成した曲。 「交響曲第九番」 |
ベートーヴェンの最高傑作と讃えられるこの作品。 それは苦しみの果てに辿りついた喜びの歌でした。 |
国:オーストリア バーデン
人:ベートーヴェン 「交響曲第九番」の構想が完成した地
人:ベートーヴェン 「交響曲第九番」の構想が完成した地
曲名:交響曲第九番
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