2008/12/03 仲間たちと過ごした地 |
美しい自然に恵まれた、長野県蓼科高原。 萱葺屋根の建物は、 映画監督、小津安二郎が借りた別荘です。 |
彼が初めてここにやってきたのは昭和31年、52歳のとき。 |
蓼科で脚本制作に励む彼は、 役者やスタッフたちがやってくると 自身が「無藝荘」と名づけたこの家で迎えました。 |
そして皆で囲炉裏を囲みながら、 笑顔で酒を酌み交わします。 |
時折、小津は仲間と連れ立って 高原へ散歩に出掛けました。 |
澄みきった空気と、気心知れた仲間との時が、 彼にまた、新たな創作意欲を与えてくれるのです。 |
「私がキャメラに向かう折にいつも根本的に考えているのは、 キャメラを通して物を深く考え 人間本来の豊かな愛情を取り戻したいということ」 |
生涯、人間と人生を見つめ続けた小津。 彼はそこに、映画作りの本質を見たのかもしれません。 |
国:日本 長野県茅野市北山
人:小津安二郎 仲間たちと過ごした地
人:小津安二郎 仲間たちと過ごした地
曲名:光こぼれ落ちて
作曲:河野 伸 |