2009/02/04 雪の降る朝、生まれた家 |
「私のうまれた時、雪がふっていたってほんと」 (絵本『ゆきのひのたんじょうび』より) 古い町並みを残す、北陸の街、越前。 小さな路地に佇む建物は、画家、いわさきちひろの生家です。 |
大正7年12月15日、 雪がしんしんと降り積もる朝に、誕生したちひろ。 |
彼女を優しく抱いていたのは、母親の文江。 女学校教員である母は、赴任先のこの地でちひろを生みました |
夫がシベリア出征中であったため、ひとりで子育てをしながら、 間もなく文江は教壇に戻ります。 授業の合間に、乳を貰っていたというちひろ。 |
やがて帰還する父親と暮らすため、 彼女は生後三ヶ月でここを後にします。 |
後にちひろは、自らの息子にこう語りました。 |
「生まれただけの土地なんだろうけれど、 なんだかとっても懐かしい気がするの」 |
彼女の透明な心が、ここでおぼえたもの。 それは母が与えてくれた、 愛情と温もりだったのかもしれません。 |
国:日本 福井県越前市天王町
人:いわさきちひろ 雪の降る朝、生まれた家
人:いわさきちひろ 雪の降る朝、生まれた家
曲名:懐かしい風景 作曲:藤原いくろう |
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曲名:天上の雪 作曲:岩代太郎 |