2009/02/18 愛する息子に、会いにきた地 |
黄金色に染まった稲穂が揺れる、長野県松川村。 ここに、画家、いわさきちひろの実家がありました。 |
昭和26年、32歳のとき長男を出産したちひろ。 しかし夫は司法試験を目指し、彼女が絵筆で生活を支えるため、 なくなく長男をこの家に預けたのです |
愛するわが子を、この手に抱くことも出来ない・・・。 身を引き裂かれるような痛みをおぼえたちひろは、 毎晩、息子の夢を見たといいます。 |
彼女は少しでも時間が出来ると、 東京から8時間汽車に揺られて、ここにやってきました。 |
それは、ほんのひとときの再会。 しかし親子で過ごす安らかな時が、 ちひろにまた、生きる力を与えてくれるのです。 |
「本当に強くなきゃやさしくなれないですからね。 そうすると母親が強いのは、やさしいからでしょうか」 |
いわさきちひろは生涯、子どもの、 生き生きとした姿を描き続けました。 凛とした、やさしい眼差しを送りながら。 |
国:日本 長野県松川村
人:いわさきちひろ 愛する息子に、会いにきた地
人:いわさきちひろ 愛する息子に、会いにきた地
曲名:帰り道 作曲:羽毛田丈史 |