2009/05/06 作家としての礎が築かれた地 |
人情あふれる下町、日本橋人形町。 ここで文豪、谷崎潤一郎は生まれました。 |
明治19年7月24日、印刷業を営む裕福な家に、 長男として誕生した潤一郎。 |
江戸文化を色濃く残すこの地で、 彼は元気いっぱい成長します。 |
幼い頃、潤一郎が心待ちにしていたのは、 水天宮の縁日でした。 |
賑やかな雑踏を乳母の手に引かれながら、 心躍る風景を、その目に焼き付けていきます。 |
後に彼は70歳になった時、 色あせぬ記憶を、書に記したのです。 |
「 あのお神楽の雰囲気に、 何とかして再び遭うことは出来ないものかと たまらなく懐かしく思う 」 (「幼少時代」より) |
谷崎潤一郎はこの地が、 作家としての礎を育んでくれたと語りました。 深い郷愁の思いを込めて。 |
国:日本 中央区日本橋人形町
人:谷崎潤一郎 作家としての礎が築かれた地
人:谷崎潤一郎 作家としての礎が築かれた地
曲名:帰郷
作曲:高梨康治 |