2009/05/13 「吉野葛」を執筆した地 |
世界遺産に登録された吉野山。 この山の中央に、多くの文人が愛した宿 「櫻花壇」があります。 |
昭和5年、ここを訪れたのは、 文豪、谷崎潤一郎。 |
離婚後、間もない彼は、 時代の最先端であった作風を一新、 古典に根づいた作品に取り組みました。 |
窓外に広がる吉野の風景が、作家の想像力をかき立てます。 静かに流れる時のなか、 休むことなく、筆を走らせた谷崎。 |
執筆の合間には散歩へ。 風情ある町並みに、 彼は安らぎをおぼえました。 |
人々と触れ合いながら、 歴史深い町を、体いっぱい感じた谷崎。 |
そして彼は一ヶ月ほどで 自身の代表作となる「吉野葛」を書き上げたのです。 |
この美しい地への溢れるような想いを、 谷崎は、いつまでも残したかったのかもしれません。 |
国:日本 奈良県吉野郡吉野町吉野山
人:谷崎潤一郎 「吉野葛」を執筆した地
人:谷崎潤一郎 「吉野葛」を執筆した地
曲名:晋一郎・メモリー
作曲:渡辺俊幸 |