2009/06/03 作家であり続けた終焉の地 |
古くから湯治場として栄えた町、湯河原。 ここに文豪、谷崎潤一郎の終の棲家 「湘碧山房」があります。 |
数々の女性遍歴、批判も浴びた独自の芸術観。 波乱の人生の果て、彼が妻・松子とここで暮らし始めたのは、 78歳のときでした。 |
既に病気がちだった谷崎。 しかし創作意欲は一向に衰えません。 口癖は「書けなければこの世に用はない」 |
毎朝。早くに起きて書斎に篭り、 作品の構想を練り続けた谷崎。 人生を終える数日前まで、机の前を離れなかったといいます。 |
仕事の合間には、庭を散策。 目の前に広がる海原を見つめながら、 彼はまた新たな発想を呼び起こすのです。 |
昭和40年7月。 谷崎潤一郎は、79年の生涯を閉じました。 作家の魂と誇りを、その胸に抱いて。 |
「我といふ人の心はたゝひとり われより他に知る人はなし」 |
国:日本 神奈川県足柄下郡湯河原町
人:谷崎潤一郎 作家であり続けた終焉の地
人:谷崎潤一郎 作家であり続けた終焉の地
曲名:古城にて
作曲:福島祐子 |