2009/12/16 画家であり続けた地 |
フランス南部の都市、サン・レミ・ド・プロヴァンス。 静かな並木道を歩いていくと、 「炎の画家」ゴッホが過ごした病院があります。 |
心の病を抱えた彼が、ここにやって来たのは、 1889年のこと。 |
生きることに嫌悪をおぼえていたゴッホは、 ここで自ら命を絶つことも考えました。 |
しかし彼は絵筆を握るのです。 ゴッホにとって絵を描くことは、 この世界に生きる、たった一つの意味。 |
そして幾つもの作品を描きました。 何の野心も見返りも求めず、 ただ純粋な想いで。 |
「人々の歴史は小麦の歴史みたいだという思いが強い。 たとえ大地に蒔かれないで、芽を出さなくとも、 それがどうしたというのか」 |
天気のよい日には、辺りを散歩しながら、 作品の構想を練ったゴッホ。 |
やがて健康を取り戻した彼は、ここを後にします。 37歳の春でした。 |
国:フランス サン・レミ・ド・プロヴァンス
人:ゴッホ 画家であり続けた地
人:ゴッホ 画家であり続けた地
曲名:Christmas Waltz
作曲:溝口肇 |