2010/07/07 誓いを刻んだ故郷の地 |
高知県安芸市。 藁葺き屋根の建物で、その人は産声を上げました。 後の三菱財閥創始者、岩崎彌太郎。 |
彼が生まれたのは"地下(じげ)浪人"と称される、 身分の最も低い武士の家でした。 |
健やかに育つ彌太郎は、 やがて村一番の腕白少年と呼ばれます。 |
彼の成長に、いつも心を砕いていたのは母・美和。 母たっての願いから学問を学び始めた彌太郎は、 豊かな才能を開花させていきました。 |
そして彼の胸に想いが込み上げます。 江戸に行って、もっと学問を学びたい! |
そんな息子の、切なる願いを知った父・彌次郎は、 先祖伝来の山を売り、費用を作ります。 |
江戸への出立が近づく日。彌太郎は山道を行きました。 燃え滾る情熱を胸に、一歩、また一歩・・・。 |
辿り着いた神社の扉にこう記した彌太郎。 21歳の誓いでした。 |
「吾れ、志を得ずんば、ふたゝび此の山に登らず」 |
国:日本 高知県安芸市
人:岩崎彌太郎 誓いを刻んだ故郷の地
人:岩崎彌太郎 誓いを刻んだ故郷の地
曲名:セイラとカイト 作曲:村松 崇継 |