2010/11/24 作家への想いを刻んだ家 |
ロシアの首都モスクワ。 目抜き通り近くに佇む赤い建物は、 「かもめ」「桜の園」などで知られる文豪チェーホフの家です。 |
安定した職を求め医者となり、ここで暮らし始めた彼は、 この時、自らの進路に迷っていました。 |
学費や生活費を稼ぐ為、小説を書いてきたチェーホフ。 しかし念願叶い医師となっても、小説を書きたいという思いは 消えません。 |
悩んだチェーホフは、新しい作品をある人物に送りました。 批評を願う手紙を添えて 相手はロシアの誇る大作曲家、チャイコフスキー。 |
間もなく驚くべきことが起こります。 チャイコフスキーがここにやって来たのです。 |
チェーホフの才能に驚くチャイコフスキーは、 作品への素直な感謝の念を、 若き作家に伝えました。 |
震えるような感動のなかで、 チェーホフの覚悟は決まります。 |
ここはチェーホフが作家として生きる、 その確かな想いを刻んだ場所でした。 |
国:ロシア モスクワ
人:チェーホフ 作家への想いを刻んだ家
人:チェーホフ 作家への想いを刻んだ家
曲名:ピアノ協奏曲 第1番 第1楽章
作曲:チャイコフスキー |