2010/12/08 友情が集った家 |
黒海に面する海辺の町、ヤルタ。 木立のなかに佇むこの館(やかた)は、 ロシアの文豪チェーホフが暮らした家です。 |
肺に病を抱えた彼が療養の為、 空気の澄んだヤルタにやってきたのは、39歳のとき。 |
命と向き合い、孤独を感じていたチェーホフのもとには、 友人たちが次々と見舞いに訪れました。 |
このピアノをやさしく奏でてくれた作曲家、ラフマニノフ。 美しい歌声を聴かせてくれたオペラ歌手、シャリアピン。 そして熱く文学論を語った作家、ゴーリキー。 |
時が経つのも忘れ、彼らと過ごしたチェーホフ。 そんな時間は萎た創作意欲を刺激しました。 |
心のおもむくまま、作品をものしていったチェーホフは、 「三人姉妹」、「桜の園」など後世に残る傑作を、 ここで完成させたのです。 |
チェーホフはこの地で、 体を癒し、心を癒しました。 沢山の友情に支えられ、感謝しながら。 |
国:ウクライナ ヤルタ
人:チェーホフ 友情が集った家
人:チェーホフ 友情が集った家
曲名:ピアノ協奏曲 第2番 第1楽章
作曲:ラフマニノフ |