2010/12/29 流刑の時を過ごした地 |
鹿児島から遠く離れること350km。 奄美大島に、菊池源吾と名乗る武士が、辿り着きました。 それは島流しにあった、西郷隆盛でした。 |
主君・島津斉彬という後ろ盾をなくした彼は、 藩からの沙汰を受け、この地で暮らし始めます。 |
すでに時勢は去ってしまった・・・ 西郷の心の内には、失意と諦めがありました。 |
そんな彼を迎えたのは、島人の屈託のない 素朴な優しさでした。 |
ある日、年貢の取立てに苦しむ人々を目の当たりにして、 西郷は、島のため、代官と掛け合いました。 |
素直に喜ぶ人々の姿が、西郷に生きる意味を、 与えたのでしょう。 やがて彼は奄美に根を張るように、妻を娶ったのです。 |
しかし、突然下された藩からの帰還命令。 彼は天命に導かれ、この島を後にします。 時代が西郷を呼んでいました。 |
国:日本 鹿児島県奄美大島 西郷南洲謫居跡
人:西郷隆盛 流刑の時を過ごした地
人:西郷隆盛 流刑の時を過ごした地
曲名:敗北者の嘆き
作曲:長谷川 智樹 |