2011/03/30 夏を過ごした少年の地 |
モスクワから150キロほどの小さな村、ダロヴォエ。 文豪ドストエフスキーは、ここで 少年時代の夏を過ごしました。 |
父親の別荘があったこの村に、初めてやって来たのは、 好奇心旺盛な10歳のとき。 |
厳格な父親が仕事で来られないときには 思いきり羽根を伸ばしたといいます。 |
家のなかを走り回ったり、大声で歌ったり・・・ 子供らしく振る舞える喜びを、体いっぱいで 表現したドストエフスキー。 |
なかでも楽しかったのが、村人たちと過ごす時間。 素朴で気のいい人々と語り合い、額に汗して 仕事を手伝ったのです。 |
やがて作家になった後も、彼はここで過ごした幸せなときを、 忘れませんでした。 |
「ちっぽけな、何の変哲もない土地が、私に、 その後の生涯を貫く、極めて深く、強い印象を残した」 |
この地は、ドストエフスキーの心の故郷でした。 遠い夏の日の美しい思い出とともに。 |
国:ロシア ダロヴォエ
人:ドストエフスキー 夏を過ごした少年の地
人:ドストエフスキー 夏を過ごした少年の地
曲名:Fleeting Dreams
作曲:深浦 昭彦 |