2011/04/13 妻の愛に支えられた地 |
ロシアの古い都、サンクトペテルブルク 今もにぎわう旧市街の一角に、 文豪ドストエフスキーが、最期の時を過ごした家があります。 |
60歳を間近にして、なおも創作に執念を燃やすドストエフスキー。 しかし彼は重い病を患い 筆さえ持つことができない日もありました。 |
そんな彼を支えたのは、妻アンナでした。 静かな昼のひととき。 ドストエフスキーは、決まってアンナを書斎に呼びます。 そして内容の相談をし、口述筆記を頼むのです。 |
二人の手によって命が与えられていく作品。 夫婦にとって、この上ない幸せな時間だったでしょう。 |
やがて誕生したのが、 ドストエフスキーの最高傑作と名高い「カラマーゾフの兄弟」でした。 |
作品完成後間もなく、59年の生涯を閉じたドストエフスキー。 文豪の最後の作品に秘められたもの、 それは限りない夫婦の愛でした。 |
国:ロシア サンクトペテルブルク
人:ドストエフスキー 妻の愛に支えられた地
人:ドストエフスキー 妻の愛に支えられた地
曲名:アジアンタムブルー組曲
作曲:大島ミチル |