2011/07/13 作家を夢見た故郷の地 |
その少女は、いつも本と一緒でした。 いつか、シャーロック・ホームズのような物語を書くことを夢見て。 のちに 「ミステリーの女王」 と呼ばれたアガサ・クリスティ。 |
夏のバカンスで賑わう、イギリス西部の港町、トーキー。 ここでアガサは、実業家だった父、優しい母のもと、 歳の離れた末っ子として生まれます。 |
幼い頃より、彼女はこの教会に通いました。 父と共に前から2列目に座り、聖書の言葉に耳を傾けていた アガサ。 でも、この物静かな少女には、密かな楽しみがありました。 |
それは教会に集う人々を、そっと観察すること。 富めるもの、貧しいもの・・・ 町に生きる様々なひとが、幼いアガサには輝いて見えました。 |
彼女が心に刻んだ故郷の人々は、 のちに人間味あふれる魅力的な登場人物として、 アガサの作品を彩るのです。 |
「人生のなかでもっとも幸運なことは 幸せな子供時代を持つことである」 |
アガサ・クリスティはこの町で暮らした日々を、 生涯忘れませんでした。 |
国:イングランド トーキー
人:アガサ・クリスティ 作家を夢見た故郷の地
人:アガサ・クリスティ 作家を夢見た故郷の地
曲名:ジュディの旅立ち
作曲:若草 恵 |