2011/09/14 詩を描き続けた地 |
山口県下関。その人はここで、 命を燃やすように、一心に詩を綴りました。 童謡詩人、金子みすゞ。 |
この郵便局より自分の詩を、初めて雑誌に投稿したのは、 20歳のとき。緊張と希望でみすゞの胸はいっぱいでした。 |
「大漁だ。浜は祭りのようだけど 海のなかでは何万の 鰯の弔いするだろう」 |
みすゞの詩は、一躍注目を集めました。 |
瑞々しい感性と、優しい眼差しで、 詩をつむぐ彼女は、26歳という若さで、 この世を去るまでに、実に500篇以上の詩を遺しています。 |
「私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥は私のように、地面を速くは走れない。 |
私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、 あの鳴る鈴は私のように たくさんな唄は知らないよ。 |
鈴と、小鳥と、それから私、 みんなちがって、みんないい」 |
国:日本 山口県下関
人:金子みすゞ 詩を描き続けた地
人:金子みすゞ 詩を描き続けた地
曲名:天花が放つ光
作曲:村松 崇継 |