2011/11/23 小説「おはん」の世界 |
その人は生涯に渡り、女性の情念を描き続けました。 作家、宇野千代。 |
千代が、10年の歳月を費やして書き上げた「おはん」は、 宇野文学の代表作です。 |
山口県岩国。城下町の趣を残す一角に、 「おはん」に登場する「半月庵」があります。 |
まだ幼い頃、千代は、資産家の父に伴われ よくここに、やって来ました。 |
そこで垣間見た、華やかで、儚い芸者たちの世界。 |
夜毎続く、かりそめの宴は、幼い千代の心に強く 刻まれていったのです。 |
「おはん」を始め、70篇あまりの作品に。 女性の弱さや強さ、愛の美しさや切なさを、紡いでいった千代。 |
定宿、半月庵から彼女だけの物語が生まれていきました。 |
「おはん」の世界。それは、 宇野千代の美しい追憶でした。 |
国:日本 山口県岩国市
人:宇野千代 小説「おはん」の世界
人:宇野千代 小説「おはん」の世界
曲名:メインテーマ
作曲:渡辺俊幸 |