2011/12/07 愛の画家、その出発点 |
そのひとは、色彩と独創的な画風で、人々の心をとらえてきました。 愛の画家と呼ばれた、マルク・シャガール。 |
彼が画家を志し、ロシアの片田舎からパリに降り立ったのは、 23歳のとき。 モンパルナスにある、集合住宅「ラ・リュッシュ」。 蜂の巣を意味するこのアパートが、シャガールの夢の出発点 となりました。 |
志を同じくする芸術家が集う家。 皆、夢だけを糧に日々を過ごし、 あるものは成功し、あるものは敗れ去っていきました。 |
ユダヤの貧しい青年だったシャガールは、ろくに食べることも、 着ることも出来ず、 ただ絵を描くことに没頭しました。 |
「七本指の自画像」 とびきりのお洒落。その指を見るとなぜか7本。 7本指は、誠心誠意、完璧に仕事をするという、ユダヤのたとえ。 |
この絵には、必ず成功するというシャガールの誓いが 込められていました。 |
激動の20世紀に、多くの悲しみを抱え、 苦難の道を歩んだシャガール。 その青春の記憶が、ここに残っていました。 |
国:フランス パリ
人:シャガール 愛の画家、その出発点
人:シャガール 愛の画家、その出発点
曲名:Sawyer And Winter
作曲:Mark Isham |