2012/02/15 やすらぎのとき「菜香亭」 |
山口県山口市に、明治の歴史と共に歩んだ料亭があります。 「菜香亭」は、木戸孝允、山形有朋など 大物政治家が訪れた老舗。 初代の総理大臣をつとめた伊藤博文も、 ここをひいきにしていました。 |
明治33年のこと、新しい政党作りに奔走していた伊藤は、 ここで、講演会を開きました。 |
その後に開かれた賑やかな宴。 |
懐かしいお国言葉が飛び交うなか、 威厳をまとった伊藤は、 いつしか、ふるさとに遊ぶ一人の男の顔になっていました。 |
余興で行われた腹おどりにも、 歓声をあげ、笑っていたといいます。 |
のちに彼は「菜香亭」にこんな書を贈りました。 「一家天地自春風」 |
そして伊藤博文は、束の間のくつろぎを後に 再び厳しい政治の世界へ、還っていきました。 春風に吹かれたような、爽やかさと共に・・・ |
国:日本 山口県山口市
人:伊藤博文 やすらぎのとき「菜香亭」
人:伊藤博文 やすらぎのとき「菜香亭」
曲名:四銃士
作曲:大島ミチル |