2012/02/22 最後に築いた家 |
山口県光市に、初代の総理大臣、伊藤博文が作った 洋館があります。 ここはあちこちに家を持った彼が、人生の最後に築いた建物。 |
伊藤は、生まれてから6歳まで、先祖伝来のこの場所で 暮らしました。 しかし一家の生活が苦しくなり、活路を求めて、 父と共に萩の地に移り住んだのです。 |
以来、幾星霜、激動のなかを走り続けてきた彼は、 これまで、この地に戻ることはありませんでした。 |
時の流れと共に、胸をつくような望郷の念が募っていたのかも しれません。 伊藤はここが完成したら、先祖の法要を行なうつもりでした。 |
けれど、その願いはかないません。 明治42年。 伊藤はハルビン駅で、凶弾に倒れました。 |
今も生まれ故郷に佇む館。 |
彼はこの風景のなかに、我が身を置きたかったに 違いありません・・・ ここには伊藤博文の想いが、息づいています。 |
国:日本 山口県光市
人:伊藤博文 最後に築いた家
人:伊藤博文 最後に築いた家
曲名:旅立ち 夢に向かって
作曲:渡辺 俊幸 |