2012/02/29 愛する人と訪れた禅林寺 |
京都市左京区。禅林寺。 鳳晶子、のちの与謝野晶子が、ここを訪れたのは、 21歳の時でした。 |
彼女の傍らには、歌人、与謝野鉄幹が立っていました。 一心に歌の道を極めようとする師匠に惹かれていた晶子。 しかし、この時の鉄幹には、妻子がいました。 |
晶子は、静寂の中で、押し隠していた心の声を聞きました。 「たとえ世の人に何を言われようと、この人を振りむかせたい― そして自分だけを見つめて欲しい・・・」 |
道ならぬ恋。 晶子は、身もだえするような想いを、歌に注ぎ込んでいきました。 |
自らの赤裸々な愛を歌った歌集「みだれ髪」は、 文学の世界に、新しい風を吹かせました。 |
「前髪の みだれし額を まかせたる その夜の御胸 ああ熱かりし」 |
やがて、想いを遂げ、鉄幹の妻となる、与謝野晶子。 "愛と情熱の歌人"が、生まれたときでした。 |
国:日本 京都
人:与謝野晶子 愛する人と訪れた禅林寺
人:与謝野晶子 愛する人と訪れた禅林寺
曲名:郷愁
作曲:佐藤直紀 |