2012/06/20 鑑真と対話した御影堂 |
遥か天平の風が渡る、唐招提寺。 |
鑑真が開いたこの寺に、一人の画家の姿がありました。 日本画家・東山魁夷。 東山は、鑑真の像を納めた御影堂の襖絵を描いてほしいと 頼まれていました。 |
しかし、東山はすぐには返事ができませんでした。 思い悩んだ東山は、鑑真和上と向き合ったのです。 |
和上、私が、お引き受けしてもよろしいのでしょうか・・・ |
鑑真は、仏の教えを広めるため、 5度の苦難を乗り越え、盲目となってまで 中国から日本に渡ってきた不屈の人でした。 |
静かな魂と魂の対話― |
やがて東山の心は定まりました。 |
昭和48年、東山魁夷は、すべての仕事をとめ、 心に響く風景を求め、全国を巡り始めます。 |
それは、長い遍歴の始まりでした。 |
国:日本 唐招提寺
人:東山魁夷 鑑真と対話した御影堂
人:東山魁夷 鑑真と対話した御影堂
曲名:古代の神々
作曲:坂本昌之 |