2012/10/03 遥かな旅の終着点 |
心地よい海風が吹く、神奈川県茅ヶ崎。 この地に自由人と呼ばれた作家、開高健の、終の棲家があります。 |
彼がここに書斎を構えたのは、43歳、1974年のこと。 多くの小説、ベトナム戦争のルポルタージュ。 彼の創作意欲の源は、 とどまることを知らない好奇心でした。 |
世界を見つめ、感じたい― その思いに衝き動かされ、ベトナム、 アマゾン、アラスカなど、多くの地を訪れます。 そして作品の題材を探し、大好きな釣りを楽しみました。 まるで少年のように瞳を輝かせて。 |
「人生は無数のバカ騒ぎだ」 |
開高は、旅が終わると、この書斎にひとりこもりました。 そして脈打つような瑞々しい記憶を、 作品にしていったのです。 |
終生、世界を駆け巡った、開高健。 彼の旅の終着点は、いつもこの家でした。 |
国:日本 神奈川県茅ヶ崎市 人:開高健 遥かな旅の終着点 |
曲名:かるたとともに
作曲:山下 康介 |