2012/12/05 「河童」の舞台の地 |
長野県上高地。 雄大な北アルプスを臨むここは、 作家、芥川龍之介の代表作「河童」の舞台の地です。 |
作中にも登場する河童橋・・・ |
芥川がこの上高地を訪れたのは17歳、明治42年のとき。 「河童」を描く18年も前のことでした。 |
凛とした空気に包まれた、林のなかは、 まるで現実世界から離れた、神秘的な地。 |
その若き日に見た風景は、彼の脳裏に強く刻みこまれました。 やがて作家となったのちも、この上高地で過ごした思い出は、 決して色褪せることがなかったのです。 |
自らの胸のうちを、芥川は、こう語っています。 「信濃の上河内が今まで夏行つた土地では 一番氣に入つてゐます」 |
そんな思いを「河童」に込めた芥川龍之介。 彼がこの地を愛した心は、今も、 作品のなかで、息づいています。 |
国:日本 長野県松本市安曇上高地 人:芥川龍之介 「河童」の舞台の地 |
曲名:約束の時
作曲:沢田 完 |