2013/01/16 姉と暮らした地 |
その人は数々の美人画で、大正時代を鮮やかに彩りました。 画家、竹久夢二。 |
彼の生家が、ここ、岡山県邑久町にあります。 夢二は酒屋の次男として、明治17年に誕生しました。 |
内気だった子供のころ。3歳から筆を握り、 目に映るものを 夢中で描き続けたといいます。 |
そんな夢二が大好きだったのが、6歳年上の姉、松香。 絵ばかり描いていて、父親に叱られたときも、 姉が優しく慰めてくれました。 |
しかし夢二が10歳の時、悲しい別れが訪れます。 松香が親の決めた家に、嫁いでいったのです。 |
涙を浮かべながら少年はこの柱に、逆さ文字で、 姉への思いを刻みました。 「竹久松香」と。 |
子供の頃によく遊んだ椿の木。 当時の記憶を、後に夢二は作品にしました。 一緒に遊んでいるのは、彼の姉や妹だと言われています。 |
夢二は、いつまでも忘れませんでした。 故郷で姉と過ごした、幸せな日々を。 |
国:日本 岡山県瀬戸内市邑久町 人:竹久夢二 姉と暮らした地 |
曲名:聖彩光色
作曲:岩代太郎 |